新人という括りはいつまでなのでしょう。

私は派遣社員の指導に当たっていますが、明らかに派遣登録してすぐの頃の失敗やミスは許されるべきでしょう。
初めての仕事を覚えて行く訳ですから、一度や二度聞いたくらいでは分からない・覚えられない、コレ当然のことですね。
思い違いや、実際にやってみたら難しかったことなど様々な経験の中から、自分に納得できるやり易い手順等を習得して行くものです。
その段階で、アレコレ叱ってしまうと、伸びようとする気持ち、意欲、自信などの喪失に繋がって行きます。
失敗するたび、ミスをするたびに怒られると、そのうち出社拒否なんてことにも繋がりかねません。
昨今の若者は親や社会から叱られ慣れていない為に、叱責に弱いと聞きます。
メンタルな部分が弱い。
だからと言って、いつもいつも甘い顔をしていて良いという訳ではありません。
「叱る」ではなく「冷静に教える」ことが重要なのです。
声を荒げると、それだけで萎縮してしまい、ミスの内容よりも、「怖さ」が先立ち、また同じ失敗を繰り返すと言う悪循環に繋がってしまいます。
教える立場にあるなら、どんなミスにも冷静に対処できる上司としての資質を持ち合わせていなければなりません。
部下のミスは上司が引き受ける、くらいの気概は必要でしょう。
上司との間に信頼関係が生まれてくれば、部下もおのずと、信頼に応え、失敗やミスをしてはならないと、自身を戒めることになります。
新人のミスは、何故ミスをしてしまったのかを冷静に分析し、二度と同じ過ちを起こさぬよう指導することが大切なのです。