今後、保健所などの現場で働かれている職員の 皆様の心情に配慮するとともに、事実を裏付ける もの(国のQ&Aなど)をなるべく分かりやすく引用し 公正性を確保できるよう、それぞれのエピソードを
一つずつリメイクして投稿していきたいと考えてお
ります。
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(これはオリジナル版です)
2021年10月1日暫定公開
10月4日全編公開
<現在小修繕中です>
このブログは現在執筆中の書物を元にしたもの
で、法的整理、法的根拠づけ、加筆を行っている
ところです。内容が随時変更されますので、
ご了承ください。
2021年10月3日大幅改訂 10月4日20~25集録
第6波が来る前にお読みください!
保健所の罪に気付かない知事や保健所設置市長に価値はありません。
保健所長に委任された絶大な権限によって、多くの予算を費やすことなく、感染者の増加を抑え、尊い命を救えたはずです。
”感染症法”の多くの権限は保健所長が持っています。
厚生労働省ではありません。
厚生労働省は地方に技術的な助言をしているだけです。

これを読み始めた皆様も、まだ保健所の機能不全に気付かれ
ていないと思います。
保健所の職員や予算を
増やすだけでは
第6波は乗り切れません。

このブログは、
スラスラ読める! 一気に読める! 本が苦手な人も大丈夫!
がモットーです。

【著者から】
私は、32年間地方公共団体に事務職として勤務し、議会、組織改革、定員削減、行政
手続管理、医療制度改革、生活保護、許認可、財務監査などの業務を担当しましたが、
昨年早期退職しました。
※ブログもSNSも全くの初心者です。多々の不備があると思います。ご容赦ください。
※このブログは、私の体験に基づいたもので、他に素晴らしい保健所、宿泊療養施設は多くあると思います。
また、この話の保健所と宿泊療養施設でも現在は適正かつ感染患者の立場に立った業務が行われている
と確信しています。

私は、2021年8月に新型コロナウイルスに感染し宿泊療養施設に入所しました。
保健所や施設の現場では、職員の皆様が本当に懸命に働かれていました。
ただ、現場の職員の皆様から「厚生労働省がつくったマニュアルのとおりにやって
いる。」という趣旨の言葉を幾度となく聞くうちに、ことの深刻さを徐々に感じるようになり ました。
厚生労働省が参考までに作成したマニュアル(基準)を、”バイブル”のように扱ってい
ます。現状と合っていなくても、「国が基準を変更していないから仕方ない。」とお考えのよう です。

これは、私の体験に基づいたフィクションです。
” スラスラ” お読みいただけるように、3人の会話の形式をとっています。
実は、”コロナさん”も、”ブンケンさん”も私です。
<登場人物>
① 転那(コロナ)さん
会社を早期退職し、悠々自適の生活を送っている50歳代の男性
② 分権(ブンケン)さん
少し無責任な40歳代の現職の地方の役人
③ ナースさん
ブンケンさんの妻で、元病院勤務の看護師

冒頭に少しだけブンケンさんの独演会です
<長いよ💛>
〇 コロナ対策は保健所長が決める! 国じゃないよ!
俺は、地方の小役人のブンケン(分権)。
役所で働いていて一番いやなのは、
上司に「国が示した基準と違うぞ!」、「国の見解は聞いたのか?」なんて言われること。
もう、うんざり!
<なぜデルタ株の脅威を無視する!>
今回のコロナ渦。デルタ株のウイルス量は、2,000倍近く、感染力は約2倍!
コロナウイルスの感染状況は刻々と変わっているのに、“濃厚接触者”の定義は、そのまま。
“1mの距離でマスクなしで15分以上会話”?
これでは、5分でコロナウイルスに感染しちゃうよ!
<国が示す基準はただの参考だろ!>
今、デルタ株が蔓延している!
“1mの距離でマスクなしで15分以上会話”をしたら、やっと濃厚接触者だよ。
本当に現在の定義(基準)なの?
厚生労働省が基準を変更していないだけだよ。
国が示す“基準”は“参考”だからね。地方への”技術的助言”と言っている。
きっと、国の役人は、「参考までに示すから、地域の実情に合わせてやってください。」と言っているよ。
結局、国も地方も本気で取り組んでいない!
<“実際に運用する基準”を決めるのは、知事! 市長! 保健所長!>
“濃厚接触者”の“実際に運用する基準”を決めるのは、
知事だよ! 市長だよ! 保健所長だよ!
他のコロナ対策の衛生関係の基準も同じだよ。
もう狂っているとしか思えない。
“濃厚接触者”の定義(基準)なんかは、20年前から知事、保健所設置市長、保健所長が決めることになっている。
決める権限がある! 分かっている?
この定義(基準)のせいで、“濃厚接触者”にならなかった感染者が、ウイルスを撒き散らかし、多くの方々が感染し、多くの命が奪われた!
<保健所の言い訳>
保健所の最前線で働く職員たちは、
「国の基準では○○○○となっている」
「国が基準を変えないから仕方ありません」
「全国どこの保健所も同じ基準のはずだ」
と真面目な顔をして答えている。
<保健所の機能不全の本当の原因は、業務が急増したとか、人が足りないとかいう問題ではない!>
自分たちの役割が分かっていないこと! 意識が変わっていないこと!
保健所が自分たちの頭で考えて、本当は自分たちができることを、もっと早くしていれば、多くの感染症患者の命を救えただろう。
保健所が、多くの新型コロナウイルス感染症患者の命を救えたと思うよ!
<こんなこともあったかな>
以前、“37.5℃以上の発熱が4日以上続く方”は“帰国者・接触者相談センター”に相談なんていう国の見解があった。
何故、国が見解を変更するまで待ち続けるの?
PCR検査のキャパシティを見て、もう少しPCR検査を実施できると分かれば、途中で基準を少しずつでも変更できたでしょう!
“実際に運用する基準を少しずつでも変更する”これが大事!
”実情に応じた細やかな運用”ができたら、感染症患者をもっと少なくできたはずだよ。
その後、国の見解は、“37.5℃以上の発熱が4日以上続く方”から“医師の判断”に急変したよね。
“37.4℃の熱が5日間続いた人にPCR検査をしなかった”なんてことがあったらしいよ。
その後、病状が悪化して検査したら“陽性”だって。
<保健所の現場の職員の皆様へ>
少し感情的になったけど、保健所の現場の職員の皆さんを非難するつもりは微塵もないよ。
できる限りのことを全力でやっていると思う。気を悪くしたらごめん。
<宿泊療養施設>
俺の知り合いのコロナ(転那)さんがコロナウイルスに感染して“宿泊療養施設”に入所した。
話を聞くと、“宿泊療養施設”でも「厚生労働省の”手引”では○○○○となっているから仕方ありません。」みたいな対応ばかりらしい。
コロナさんは軽症だったけど、施設の職員の「厚生労働省の手引きでは、こうなっている。」、「私たちにはできない。」みたいな考えが、入所している軽症の感染症患者の命さえも危険にさらしている。
<最後に>
小役人の俺にできることは、コロナさんの経験を紹介することぐらいだな。
コロナさんの経験はどれも些細なことだけど、その些細なことの中に本質が見えていると俺は思う。
地方で決めることができる! 権限も責任も地方にある!
でも、お役所の中では何もできない。上司にゴマをすって出世でもすればできるかな。
ハハハ。
<終わった💛>

さて、いよいよお話の始まりです!
● 商店街でばったり
(分権(ブンケン)さん)コロナさん! お久しぶり!
あれー。痩せたね。
(転那(コロナ)さん) コロナウイルスにやられちゃった。
1週間前まで宿泊療養施設に入所していてね。10kgも痩せちゃったよ。
なかなか熱が下がらなくて、結局13日間のホテル住まいだよ。
(ナースさん) ご飯は頑張って食べたの?
(コロナさん) 熱が38℃を超えると、吐き気がしてね。
1週間ぐらいは全く食べることができなかったな。
(ナースさん) えー! 点滴なしで1週間絶食は無茶苦茶よ。
医師も看護師もいなかったの?
(コロナさん) 看護師さんはいたけど、病院じゃないから仕方ないよ。
(ブンケンさん)顔色も良くないよ。
(コロナさん) 宿泊療養施設を退所した後も倦怠感が残って、昨日まで家で寝たり起きたりの
生活だったからね。
今日は少し体調がいいから、久しぶりの散歩!
(ナースさん) 無理しないでね。
奥さんの手料理を食べて、早く回復してね。
(ブンケンさん)近いうちに、我が家のテラスで"マスク会食"しようよ。
(ナースさん) ぜひ来てくださいね。コロナの詳しい話を聞きたいわ。
(コロナさん) ありがとう。行かせてもらうよ。
● ブンケンさんの家のテラスで<商店街で会ってから1週間後>
(ブンケンさん)コロナさん、体の調子はどう?
(コロナさん) 宿泊療養施設を退所して2週間になるけど、感染する前の調子にかなり戻っ てきたかな。
お酒も美味しくなってきたよ。
(ブンケンさん)“命の水”と言っていた酒が、今までは美味しくなかった?
(ナースさん) 退所して2週間で、やっと体調が戻ってきたということよ。
“軽症”と言われても、それだけ体へのダメージが大きかったということね。

1 発熱外来で診察と検査
(ブンケンさん)ところで、PCR検査はどこで受けたの?
(コロナさん) 家の近くの診療所だよ。熱が少しだけ高くなり、軽い倦怠感が出た日の翌日かな。
診察の後、抗原検査とPCR検査を両方してくれたから良かったよ。
(ナースさん) え! 同時に両方?
(コロナさん) そう両方! 抗原検査は直ぐに結果が分かるから助かるよ。
PCR検査は正確らしいけど、結果の連絡を1日以上待たないといけないから
ね。
でも、抗原検査の結果だけで、その日の内に保健所の調査があったから驚
いたな。
(ブンケンさん)あの保健所にしては、良く頑張ったね。
(コロナさん) 発症日の翌日に受診して抗原検査で陽性と判明し、直ぐに診療所が保健所に 連絡してくれたから良かった。
結局、発症日の翌々日の午前中には宿泊療養施設に入所できたよ。
感染者が急増する直前だったから、ぎりぎりセーフかな。
(ナースさん) 発熱外来で抗原検査とPCR検査を両方してくれたという話は、初めて聞いた わ。
(ブンケンさん)それにしても、以前は、「37.5℃以上の発熱が4日以上続いたら」ようやくPCR 検査だったから、1年数か月で随分と変わったね。
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0日目 |
発症日 |
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1日目 |
発熱外来受診・検査・陽性判明、保健所の調査 |
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2日目 |
宿泊療養施設に入所 |

2 保健所の調査はいい加減?
(ブンケンさん)ところで、保健所の調査はどうだった?
結構、いい加減だったでしょう?
(コロナさん) そんなことはないよ。
たしかに、電話だけで、実地の調査はなかった。
だけど、現在の症状、治療中の病気、服用している薬、発症日の2日前以降
に接触した人、発症日から10日程前までに接触した人などを丁寧に聞かれた よ。
(ブンケンさん)え? 保健所は、発症日から10日程前までしか感染経路の調査をしていない?
おかしいぞー! 保健所は、新型コロナウイルスの潜伏期間は1日~14日と言
っておきながら!
コロナさんが誰から感染したかは、14日前まで遡って調べないとおかしいよ。
(コロナさん) デルタ株の潜伏期間は4~5日と学者さんがテレビの番組で言っていたけど な。
(ブンケンさん)一番多いケースが4~5日かな。
潜伏期間は1日~14日と国が示して、ずっと見直しをしていないから、保健所 は今でも14日間で運用しているはず。
濃厚接触者は、14日間は自宅待機を求められているけど、その14日は潜伏 期間の14日だよ。

3 同居の家族は全員が濃厚接触者
(コロナさん) 同居の家族は一律に濃厚接触者になるって言われた。
だから、妻、長男、長女が濃厚接触者になったよ。
(ナースさん) 仕事に行けないのよね。大変!
(コロナさん) 「長男とは全く接触していないからいいでしょ。」と言ったけど、「同居の家族は
全員が濃厚接触者」らしいよ。
トイレとお風呂は家族が共用するから感染しやすいらしい。
(ナースさん) 感染症患者が使用したトイレはウイルス量が多いと聞いたことがあるわ。
(ブンケンさん)個別に判断すると大変だから、一律にやっているだけだよ。
何を言っても「厚生労働省にそうするように言われている」って逃げられるだろ
うね。 ハハハ。

4 発症日の2日前から?
(コロナさん) 発症日の2日前から周囲の人に感染させるのかな?
(ブンケンさん)保健所はそう言っているね。
でも発症日は個人差があると思うよ。
(コロナさん) 個人差?
(ブンケンさん)コロナさん。発症日の症状は?
(コロナさん) 熱が普段より高くなって、少し倦怠感があった。
(ブンケンさん)でもね。少しの熱と倦怠感だけなら、不調と感じずに、元気に仕事をする人も
いる。
(コロナさん) そうだね。4日間は37.5℃未満の熱だった。
(ブンケンさん)ということは、4日間発症日がずれてもおかしくない。
(ナースさん) そう言われると、そうよね。
(ブンケンさん)これは影響力大きいよ!
濃厚触者ではないけど濃厚接触者になった人。
逆に、濃厚接触者なのに濃厚接触者にならなかった人がいる。
(コロナさん) そうだね。
(ブンケンさん)つまり、無駄に14日間も仕事を休んだ人もいれば、感染していることを知らず
にウイルスをまき散らかした人もいる!
保健所の職員は、厚生労働省が示したとおりにやっているから問題ないと思っ
ている。
これが問題! 恐ろしいことだよ。
このことで、何人もの命が失われている!

5 入院それとも宿泊療養施設?
(コロナさん) 保健所の調査の中で、病院へ入院できそうな時があってね。
(ブンケンさん)呼吸器系の症状は軽かったと聞いたけど。
(コロナさん) 時々、息苦しいことがある程度かな。
(ブンケンさん)50歳代とはいっても、通常は、入院は無理だよね。
(コロナさん) そう思う。でも、電話で次のようなやり取りがあった。
<保健所担当者> ステロイドを使用されていると聞きました。
<コロナさん> ええ。耳鼻咽喉科で鼓室内注入(??)をして
います。
<保健所担当者> 所内で協議をするのでお待ちください。
<コロナさん> はい。
<保健所担当者> 薬の名称は?
<コロナさん> デカドロンです。
<保健所担当者> 再度、所内で協議をします。
<コロナさん> はい。
<保健所担当者> 入院をしていただくことになりました。
<コロナさん> え! 入院できるととても安心です。
ただ、耳鼻咽喉科の医師からは、ステロイド剤
ではあっても鼓膜内に注入するだけだから、免疫機能が低下すること はないと聞いています。
<保健所担当者> もう一度、所内で協議をします。
<コロナさん> はい。
<保健所担当者> 宿泊療養施設入所と決定しました。
<コロナさん> ありがとうございます。
(ブンケンさん)ハハハ。ハハハ。
保健所はまさに素人集団だね。
与えられたマニュアルを見ながら、ああだ、こうだとやっている。
(コロナさん) 医師がいないから仕方ないよ。
(ブンケンさん)マニュアルしか頼るものがない!
(コロナさん) 本来入院すべき人が、入院できていないことはないよね。

6 宿泊療養施設にはどうやって行ったの?
(ナースさん) 宿泊療養施設には、どうやって行ったの? 公共交通機関は使えないよね。
(コロナさん) 保健所から「駐車場が限られているので、ご家族の運転でお越しいただけませ んか。」と言われた。
でも、「運転する家族は感染してもいいのか?」と思ったね。
(ブンケンさん)同居の家族は濃厚接触者だから、「まあいいか。」ってことかな。
同居の家族は感染しても仕方ない。
(ナースさん) あなた! 言葉を慎みなさい!
(ブンケンさん)コロナさん。ごめんなさい。
(コロナさん) でも、そういうことだよね
マスクをして、自動車の窓を開けてと気を付けても、素人だから限界があるよ。
感染力が強いデルタ株だからね。
(ブンケンさん)あれ? 感染症患者の移送は保健所の業務じゃないのかな。

7 保健所から宿泊療養施設まで先導?
(コロナさん) 事前に宿泊療養施設のホテルの名称を聞いていたから、指定の時間に直接行
こうと思っていた。
そうすると、「先導するから保健所に来て欲しい。」と連絡があってね。
(ブンケンさん)保健所は暇なのかな。
(コロナさん) 本当に意味が分からない。
タクシーで先導すると言いながら、途中、信号で離れてしまうと、タクシーはその
まま宿泊療養施設のホテルへ行ってしまった。
忙しい中、保健所の方は何のために先導しようとするのか分からない!
(ブンケンさん)それは簡単!
「保健所が感染症患者を移送しました。」と言うためだよ。
それから、宿泊療養施設の運営を担当する部署への配慮もあったのかな。
型にこだわるのは、お役人の嵯峨でございます。ハハハ。

8 お金かかっているよね
(ナースさん) 宿泊療養施設はどうだった?
(コロナさん) 有名ホテルだから快適だったよ。
ベッドは大きいし、大型液晶テレビに無料のWi-Fi、空調も良いし、設備面では 文句なし!
素泊まりで1万円以上はかかるだろうな。
(ナースさん) 食事はどうだった?
(コロナさん) 毎食、1,000円以上はするような弁当だった。ただ、油ものが多くて味が濃いから、発熱して食欲がない人には辛いね。
(ナースさん) 療養食はないの?
(コロナさん) あったよ。でも、昼は冷やしうどん、夜はレトルトのお粥とビタミンゼリーのみ。
(ナースさん) 食事は問題ありかな。高齢者向けのお弁当を作っている宅配弁当の業者はたくさんいるから、そこへ頼めばいいのにね。
(コロナさん) それから、看護師さんが1日に3回、健康状態の確認の電話をしてくれたよ。
(ナースさん) 看護師は不足しているから、かなり人件費がかかっているよね。
(コロナさん) 自宅療養に比べると手厚いよね。感謝、感謝。
(ブンケンさん)国から補助金が出ているからね。

9 パルスオキシメーターは嫌い!
(コロナさん) 1日に3回、看護師さんに“体温”と“血中酸素飽和度”を電話で聞かれるけど、“血中酸素飽和度”の数値に苦労したよ。
(ナースさん) どうして?
(コロナさん) 看護師さんによってだけど、“血中酸素飽和度”が95未満だと色々と言われてね。
(ナースさん) へー。何て?
(コロナさん) 「指は冷えていない?」「呼吸器の異常はなかったよね?」「もう1回計ってみて!」なんてね。
(ナースさん) きっと、95未満だとややこしいことになる!
(コロナさん) 多分そうだろうね。オンライン診療の前は、医師の手前か少しヒステリックだったな。
(ナースさん) 何よ、それ!
(ブンケンさん)その時だけの派遣の看護師さんがほとんどだから、そんなもんだよ。現場は現場任せ。
(コロナさん) 途中からは嘘の数値を言っていた。
でもね、退所日が近くなった頃に原因が分かったよ。
(ナースさん) 原因は何だったの?
(コロナさん) 計る時に緊張して息を止めていた。
(ナースさん) もうー。人騒がせ! 呼吸しなかったら酸素の濃度は下がるよね。
(コロナさん) 犬のように肩で何度も息をしたら数値が上がった。
(ブンケンさん)この話は、本当に笑い話にしてもいいのかな?

10 食べた量のことで
(コロナさん) 1日に3回、食べた食事の量を電話で聞かれるけど、これが辛かったよ。
(ナースさん) どうして?
(コロナさん) 発熱のせいか食欲がなくて、油っこいものや味が濃いものが食べられなくてね。
“1割”なんて答えが続くと、「仕事と思って食べてください。」と叱られるよ。
(ナースさん) 確かに食べないと病気は治らないからね。看護師さんの気持ちも少し分かるな。
(コロナさん) 夕方に「今、昼食を食べています。」と答えると、「何割食べられそう? 何割? 〇割?」なんて聞かれるからね。
(ブンケンさん)看護師さんも、記録しないといけないから仕方ないよ。
(コロナさん) でも、「ウーバー・イーツも利用できますよ。」と言われた時には腹が立ったな。
(ブンケンさん)それはひどい! どの店も味は濃いし、熱がある患者さんには向かないよ。
外食だからね。
(コロナさん) 一度、やけになって食べたら、一晩中、トイレで嘔吐した。
(ナースさん) 嘔吐となると、食欲の話ではなくて、病気の話よ。吐き気があったの?
(コロナさん) うん。下痢も始まった。
(ナースさん) やっぱり。電話だけだから伝わらないのね。

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