まともなクルマ談義をしばらくしていな
かったので、最近雑誌等見ていて気にな
った話題を。
今年早々、デトロイトショーで次期カム
リが発表されましたが、これがなかなか
カッコいいなと。
日本では夏頃に発売とのアナウンスがさ
れています。

さて、そのカムリ、これまでの歴史をたど
ると、いろいろなクルマと関係があったの
でした。

まずカムリの始まりは1980年のこと、初代
はFFではなくFRでした。それに、名前が
『セリカ・カムリ』だった。
元々はセリカの派生車であり、当時のカ
リーナとも姉妹関係にありました。
これが意外と知られていない話みたいで。
もっとも、初代は2年ほどしか販売されて
いなかったのでね。
私が物心ついた時はもう2代目でしたし。

海外に輸出が始まったのも2代目からで、
FF化が一気に進んだ時代で、カムリもその
流れに乗ってFFとなりました。
確か田中邦衛氏のCMだったような記憶。
姉妹車として『ビスタ』が出てきたのも
ここからです。
3代目では海外生産も始まり、世界進出が
加速。このモデルで一気に高級化が進み、
ついにはV6搭載のプロミネントも発売。
今思うと、ブルーバードマキシマへの対抗
だったのだろうか。
このプロミネントのV6、実は北米でレクサ
スブランドで売られていて、その名はES。
そのESがモデルチェンジし、日本でもトヨ
タブランドで発売、それが実は『ウインダ
ム』なのです。
つまり、ウインダムもカムリとの繋がりが
あったということか。
このウインダムが投入されたからなのか、
カムリにV6搭載車が存在したのは3代目と
4代目だけ。
カムリの4代目、5代目はというと、これは
国内専用モデル。北米仕様とは完全に別物
となったわけですが、その北米仕様も名前
を変えて日本でも発売されます。
それが『セプター』。ケンタッキー州の工
場で生産されて日本に渡ってきたモデル。
余談ながら、この頃の日本は円高傾向で、
同じくケンタッキー工場からアバロンも上
陸、ホンダでもアコードワゴンがアメリカ
生産だったりしました。
90年代後半になると、セプターのモデル
チェンジという形で、『カムリグラシア』
がデビュー、後にビスタの生産終了に伴い
国内向けカムリもドロップアウト、後にグ
ラシアが『カムリ』を名乗ります。
つまりはこれが、6代目?
北米仕様と共通ボディになったため、ボ
ディは一気に大型化、国内ユーザーは違和
感を持ったかもしれません。
セプターに続きワゴンも設定されていまし
たが、その姉妹車として発売されていたの
が、『マークII クオリス』。
マークIIとも繋がりがあったわけですが、
実際のところマークIIと共通要素はなく、
ネーミングだけ。したがって、クオリス
もFFでした。
当時マークIIに乗っていた私としては最初
相当の違和感を持ちました。
なんでFFでマークII名乗るのよ?ってね。

以降の7代目と8代目は、セダン需要の縮小
もあってか、国内ではV6はドロップアウ
ト、直4の2.4のみとなりましたが、9代目
現行型は思いきってハイブリッドのみの
設定に。個人タクシーも多く見かけると
思ったら、この辺では法人も見かけます。
後席の居住性はとにかくいいですから、
これはわかるような気がします。

このとおり、時代に合せていろいろなクル
マとの関係を持っていたわけですね。
探ってみると、おもしろかったりします。

カムリはこれまで、トヨタカローラ店専売
車種でしたが、今夏発売の新型からは、
トヨペット店、ネッツ店でも取扱うと公式
ページで発表されています。
(東京都は東京トヨタでも取扱)