「隠れた誘拐大国ニッポン┅」


先日、こんな書き出しで始まる記事を見つけた。


【東洋経済】

「親による「誘拐」が容認されている日本の異常

なぜ離婚後の共同親権が認められないのか」

2019/07/22





 









記事の中に、「アメリカには、昔は奴隷制度があった。でも日本の単独親権システムはある意味でそれよりも悪い。親と子という、最も基本的な人間関係を壊すことを許しているからだ」とあるが、全くの同感だ。


更には軽挙妄動に子供を連れ去る行為まで許してしまっている日本は本当に酷い。



単独親権制度だから「親権の奪い合い」が起こる。



「一方的な引き離し行為」に何の法規制も無いから、親権を獲得する為に「子供の連れ去り」が行われる。



無法地帯だから相手が嫌になっただけでも、不倫がバレただけでも安易に「子供の連れ去り」が行われる。



そして裁判所は、子供を連れ去った後の生活状況が特に問題無ければ「連れ去り」を公に認めてしまっている。



「連れ去った者勝ち」「相手を先に裏切った者勝ち」ということを国の制度として認めてしまっている。



これでは日本という国が「親権を取りたかったらどうぞお子さんを連れ去って下さい」と言っているのと同じだ。



こんなことが平然と罷り通っているなんてとても先進国とは思えない。




しかしその一方でDVや虐待のような深刻な問題もある。



子供を連れて避難せざるを得ない人達がいる。


その被害者の人達からすれば、共同親権なんて冗談じゃないと思うのは当然のことだ。



一方的な連れ去りや引き離し行為の原因が全てDVや虐待であれば、このまま単独親権制度で全く問題は無い。



しかしながら、少なくとも現在の日本が単独親権制度で、尚且つ「連れ去り」に何の法規制も無いから、本来なら連れ去るべきではないケースまでも「一方的な連れ去り」が行われてしまい、それがずっと繰り返されている。



子供の側から見ても、お父さん、お母さんのことが大好きな子供達にとって、一方の親の自分勝手な行動で、もう片方の親から引き離されるというのは本当に残酷だ。



これは明らかに精神的な虐待だ。



しかしそこを取り締まる法律は今の日本には一切無い。



DVや虐待の場合を除き、基本的には共同親権にして連れ去っても意味が無い制度にするか、最低でも「連れ去り等の一方的な引き離し行為」を禁止(同様にDVや虐待の場合を除いて)にしないとこの悲劇は永遠に無くならない。



今の子供達が将来結婚して子供を持つ時に今と同じ制度でいいはずがない。