とよしげです。

前回のつづきです。

12月4日自宅でスマホを触ったり、パソコンで書き物をしていました。

前日はオプジーボのため通院をしていました。やはり思い出したり、気になったりしますよ…

と、スマホに着信

普段電話とかなかなか鳴らないので、ちょっとビックリ

そして表示画面を見て二度ビックリ『‼️』

電話の相手は『Sさん』

思わず『な～に～😁、Sさん。何しよったの❓心配しよったがね』と謎の名古屋弁を心で呟きながら📞をタッチ

『‼️』『⁉️』『❓』

『あの～、もしもし···』

聞き覚えのない女性の声···

固まるボク。

そして、一瞬にして全てを理解する。

平静を装い『○○（苗字）です』

女性『突然の電話、すみません。』

『Sの家内です。』

『昨日11月30日、主人が旅立って行きました。』

声の主はSさんの奥様でした。

スマホ越しでも、その震えた奥様の声が伝わってきます。

同時にボクの頬にも···

なんでも8月頃から体調を崩され、入退院を繰り返されていたそうです。

新たに行う治療は、どれも身体に合わず、辛い状態が続いたのだとか。

9月末には余命1ヶ月を宣告され、緩和ケアに移行。

11月には病院ではなく、最期は実家で迎えたいと本人の意向を尊重し自宅療養へ。

そして11月30日。最期は家族に看取られながら、天国へ旅立たれたそうです。

【がん友 Sさん】の回でも書いたのですが、病人の心理として『自身の状態が良くない時は、人に会うのを躊躇してしまう。』

まさに8～9月頃のSさんは、その心境だったようで、ボクからの電話やメールを返せずにいたようでした。

『主人は何度も電話をしようとしたり、メールを打とうとしてました。

でも今の自分の状態を伝えることが、どうしてもできないと···』

すぐにでも飛んで行きたかったが、（仕事の都合もあり、）日曜日の夜に最後のお別れを言わせて欲しいと伝えると、快く迎え入れてくださり、約束を取り交わすことができました。

当日、大学生の息子さんと奥様が出迎えてくださり、最後の言葉を交わすことができました。

初対面の緊張からか、はたまた現実を受け入れることができず思考が停止していたのか···

交わしたであろう会話は、ほとんど覚えておらず、『---（ボク）さんに会えなかったこと、悔しがっていました。愛する人のために、一日でも永く、そして主人の分も生きてください。』と言う奥様の言葉だけが、深く心に残っています。

とよしげのmy Pick

実はがん友が亡くなったのは『Sさん』が初めてではありません。

その知らせが来る度に、現実をどう受け止め、自分の命とその使命について、深く考えさせられます。

拙い文章を最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。

今回、がん友のことを書くことで、自分自身が現実を受け止めたかったんだと思います。そして最期の最期まで頑張って生きた『Sさん』のことを、ここに書き残すことが二人の最後の思い出になればと思います。

そして『Sさん』の分も頑張って、生きていこうと思います。

『Sさん、ありがとうございました。』

R.I.P

『Sさん』からの久々の電話（後編）