旧暦8月15日の夜、十五夜の満月。「中秋の名月」が、今年も秋の夜空に優しく神秘的に輝き、大地を明るく照らしていました。今年(2009年)は、10月3日。東の空に月が昇り始める頃は雲に覆われた空で、お月見ができるかどうかと心配していましたが、しばらくすると雲も晴れて見事な月が顔を出しました。
月が雲から顔を出した時、雲がかすかに七色に輝いていました。月の周りにも小さな虹の輪(月傘)が見えています。写真では分かりにくいですが…。
この日の完全な満月(月齢15.0)になる時刻は翌日の午前3時36分ごろということで、その時間までゆっくりと月見をしていると雲が完全に晴れて綺麗な月が姿をあらわしました。
よく見ると月の縁に紫色の光が…。そして写真では白い点にしか見えませんが、写真の画面いっぱいに薄い虹色の輪(月傘)が見えて神秘的でした。
完全な満月(月齢15.0)になった頃、月は西に近づいて白い光にいくらか黄色い光が加わり、カメラにも月のウサギさんがお餅つきをする姿が写りました。
しばらくして、月が西の山々にさしかかる頃、月の光はオレンジ色に…。午前5時43分に満月の姿は西の山に隠れて見えなくなりました。同じ頃、東の空は幾分か明るくなっていました。その光に照らされてススキの穂も風に揺れていました。
午前6時14分、東の山々から太陽が姿をあらわし、また朝を迎えました。日・月・星…さまざまな自然の恵みをいただきながら生かされている私たち。最近は、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーの利用が話題になっていますが、これらのエネルギー(自然の恵み)を利用することにも感謝が必要ですね。月といえば潮汐の干満や私たちの体調の変化などにも大きく影響するという話もあるくらい…沢山の恵みに感謝します。少し遅くなりましたが、2009年(平成21年)10月3日の「中秋の名月」でした。