今日は旧暦8月15日で「中秋の名月」、十五夜の夜ですね。秋も半ば、朝晩は肌寒さを感じられるようになりました。そんな仲秋の空の下、秋の実り溢れる大地の蕎麦畑に、白い花の絨毯が広がる季節を迎えました。


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花①

蕎麦(そば)

 [学名] Fagopyrum esculentum

 [科名] タデ科


 学名の「Fagopyrum」(ファゴフィーラム)は、「ブナ」を意味する「fagus」と「小麦・穀物」を意味する「pyros」の合成語。学名の「esculentum」(エスキュレンタム)は、「食用になる」を意味しています。


 「そば」の名は、「稜」(そば)、つまり「角(かど)のある麦」というところに由来しているそうです。「豊国」の蕎麦の生産量は全国的には多いほうではありませんが、大分県では由布市・中津市(耶馬溪・山国地区)・日田市・豊後高田市・玖珠郡など、福岡県東部においては豊前市や上毛町など山間にあたる地区での蕎麦の生産が盛んです。最近では、豊後高田市が大分県下一の生産地となりました。


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花②
蕎麦の花


 さて、写真は大分県中津市本耶馬溪町の「道の駅 耶馬トピア」の跡田川沿いにある蕎麦畑です。蕎麦の白い花を嗅いでみると、蕎麦の甘い香りをほのかに感じました。葉をよく見るとハートの形をしています。


 甘い香りに誘われてやってきたのかテントウムシも蕎麦の花に上に遊びに来ていました。花の蜜を吸っているようにも見えますが…何をしているのでしょうね?


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花⑥  豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花⑤
蕎麦の花の上のテントウムシ

豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花④  豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-蕎麦の花③
蕎麦の花拡大

 蕎麦の花の白い花びらに赤みを帯びたシベ。少し離れて見ると、ピンク色に見えることがあります。秋の風物詩のひとつ蕎麦の花畑。豊国を歩いているとあちらこちらで見られる景色です。