■ちょっと待った!繰上返済--その2
2つ目のパターンが、
予備費は残すけれども、
その他の目的別貯蓄を意識しない方のケース。
特に教育資金が大きいと思いますが、
こうした支出に備える貯蓄をせずに繰上返済を行った結果、
家計によっては、教育費のピーク時に
資金がショートしてしまうことも。
お子さんが2人、3人いて大学進学まで考えている、
あるいは1人だけれど中学から私立に進学させたい、
などの場合は特に要注意です。
たとえば、中学から私立の例ですが、
教育費は年間約100万~150万円はかかり続けます。
大学卒業までの累計では約1200万円かかると見られます。
もしも教育と貯蓄に回せる可能額が年間80万円の世帯で、
小学校高学年まで予備費以外の貯蓄をほとんど残さずに
繰上返済をし続け、
子供を中学から私立に入れたりすると、、
そう遠くなく資金がショートします。
妻が働くなど、世帯収入をアップする方法を
検討する必要があります。
そのため、これから大きな支出を控えている世帯の場合は、
ムリな繰上返済は
ちょっと待った!
です。
もし行うにしても、ムリのない範囲で行うか、
せめて返済額軽減型の繰上返済にした方がいいでしょう。