2009年11月7日。T高校ホームカミングデー。ご承知の通り、高校卒業後30年を前に同期が集められる行事である。
懐かしい面々で盛り上がる中、不安を抱いている女性がいた。大山田美春(6組)。元サッカー部マネージャー。


「11年後はどうしよう?」
同期の旗野い子(5組)に話しかけていた。
そう、11年後の2020年には懇親総会の幹事年が回ってくるのだ。

開催する労力は、ホームカミングデーの比ではない。
「たいへんそうだな。でも、なんとかしたいな。」
二人の気持ちは一緒だった。

美春はその後、得たいの知れない使命感と、素晴らしい先輩たちの引きもあり、いつしか城西会の理事になっていた。
そして、その心の中には「私が城西会と繋がりを持っておけば、2020年の懇親総会幹事の時に役に立つかもしれない」との思いがあった。
い子も同様、2020年の懇親総会のことは頭を離れなかった。

11年前からそんな思いを抱いている人がいたなんて、誰が想像できるだろう。
この11年間、城北会のことなんて一切考えずにボーっと生きてきた私は、イコちゃんに叱られます(^^;

さて、城西会とのパイプを確保した美春であったが、実は彼女には大きな課題があった。
美春が最も苦手でやりたくないこと。
それは、「リーダーになること」。

逆に、裏方で段取り・根回し・お膳立ては得意中の得意。
リーダーを誰かに任せてこそ、自分の本領を発揮できる。

「誰か実行委員長をやってくれる人を見つけなければ・・・」

課題を抱えたまま、時は過ぎていった・・・・
(つづく)

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回(2週間後)をお楽しみに(^^)/