低予算映画の最高峰!

 
 
一度見た作品でしたが、また見たくなったので大学の映画貸し出しコーナーから借りて見ました。

 

クエンティン・タランティーノ監督の初監督作品

  ↪︎「パルプフィクション」「キルビル」で有名だね。

 

製作費はたった90万ドル(約9376万円)

ハリウッドの大作映画の製作費はだいたい50億〜200億円あたりだけど、それに比べたらかなり低予算だね。

日本の映画でも平均製作費は3.5億円ほどらしい。

 

 

〜ざっくりあらすじ〜

強盗集団、犯行計画失敗! 裏切り者がいるらしいけど誰?! →計画に参加したワケ and 犯人探し。 →ラスト
 
 
黒スーツを着た即席の強盗集団が主役で、みんなはお互いを色の名前で呼び合う。この設定好き
オープニングで主人公たちが並んで歩きながら、みんな一度は聞いたことがある『Little Green Bag』が流れるんだけど、このシーンが映画史上最高レベルにお洒落な映像
アップテンポなリズムとBassラインが流れつつ、黒で揃えられたスーツを靡かせながら歩く風景が本当にカッコイイ↓
 
 
主人公達は強盗集団だけど強盗シーンは無い。むしろ失敗したところから始まる。
 
ストーリー構成としては現在進行形の主軸ストーリーとそれに並走してキャラクター個人の過去に振り返りながら裏切り者の正体に迫っていくという構造。
前提として必要な強盗に至るまでの経緯などは、強盗集団の裏切り者が誰なのかを予測させるための過去の回想という推理パートと重複させることで、気を引かせながらストーリーがコンパクトに纏まりつつ、メンバーの人間関係を理解させるだけにとどまっているので、物語はテンポよく展開され常に引き込まれる。
人物の背景が描かれなければ映画としてのテーマ性は薄れるが、そこを描かずにエンターテイメントに振り切ることで映画に引き込み続けることができる。上映時間100分という短さは映画として感じられるギリギリの短さだと思う。
また引き込み続けられる要因としては単純に俳優達の個性的な容姿と演技も挙げられる。強盗集団の全員が主役級の華やかさがあり顔が覚えやすい←シンプルに重要だよなぁ
またタランティーノ映画の特徴としてよく挙げられるダラダラとやりとりされる会話シーンは今作にもふんだんに描かれている。三流パニックムービーにありがちな全く必要のない前半部分とは異なりそれ自体を楽しむことができる。日本人にとってはジョークや言い回しがよりベタに海外映画的でより面白く感じる(翻訳家の技量のおかげでもあるので軽く調べてみたが名前はわからなかった)
ただ後半のある展開は賛否がありそう。最後のオチだけを期待するよりかは、演者の個性的なキャラクターや予測のつかない展開の単純な面白さを楽しんだ方がいいのかも。
 
 
低予算にも関わらすこの完成度の高さ。日本の映画産業は「製作費の規模が違うから」なんて言い訳できないから、もう少しがんばって欲しいな。