昼休みに、職場のピアノで同僚と一緒に練習することがあります。

あまり時間もないので、手ぶらで行って、暗譜している曲を弾きます。

先日その同僚から「わたし暗譜ってできないのよね。どうやってるの?楽譜が頭に浮かぶの?」と聞かれました。

「いや、楽譜が頭に浮かぶわけではないです」と答えつつ、

そういえば自分はどうやって曲を覚えているのだろう?とあらためて考えました。

 

おそらく人によっていろいろな暗譜の仕方があるのだと思います。

私の場合、練習しているうちになんとなく曲を覚えます。

楽譜を写真のように記憶する方もいるようですが、それはできません。

知識がないので、調の変化や和音の種類を追っていくこともできません。

かといって純粋に音だけを覚えるわけでもありません。

 

強いて言うなら、一つの曲がイメージで頭に入っていて、弾くときにそれをひもとく感じです。

曲のイメージは立体で、形と大きさのようなものがあり、色がついています。

弾くときには「ひもとく」ので、音を立てながらその立体がほどけます。

イメージだけでなく、手の記憶にも頼っている部分があります。

 

…と同僚に説明したかったのですが、わけがわからないのでやめました。

 

この覚え方の欠点は、イメージなので細部がいい加減になりやすい点です。

練習しながらそれを詰めていきます。

最近は多少曲の分析をするようになり、「そのうちイメージに頼らない暗譜ができるかも…」と思うようになりました。

 

いろいろな方の、暗譜の仕方を聞いてみたいです。