桂美人の「ロストチャイルド」を借りてきたんですが、

数十ページで挫折…

個人的にダメなタイプでした~。

なんというか、読みにくいのはさておき登場人物たちがどうにもこうにもダウン

まず主人公。名前が神(じん)ヒカル。

長身スレンダー美女で、飛び級(14歳)でアメリカの名門大学に入学、

卒業後は慶応大医学部で博士号取得、若くして慶応大助教授に抜擢される。

そして、襲撃してきた犯人。

ファッション誌から抜け出たような見たこともないような美青年。

男なのに通称”マリー”。


…( ̄ー ̄;


この調子で主要人物の名前は水商売の源氏名のようで

(苗字も速水とか黒須とか微妙にオシャレ気)、

美形揃いに加え、学歴職歴家柄等もスゴすぎる設定のオンパレード。

いや、好きな人も別に気にならない人も多いでしょうが、

なんかこういうの引いちゃうんですよね…

ロマンス小説(?)とかならともかく、ミステリーだし、テーマは遺伝病や遺伝学のようだし、

多分こんな設定をぞろぞろ持ってくる必要性はなさそうなのに。

作者の趣味?とか思っちゃうと作品に入り込めない。

凍える牙

乃南アサ、初めて読んでみました。

直木賞を獲ったベストセラーだそうですビックリマーク

分厚いミステリー。


若い女性刑事と保守的なおっさん刑事がコンビを組み、

発火装置や獣を使っての謎に満ちた殺人の捜査をする、

というストーリーでした。

でも、推理小説ではないですね、コレ。

徐々に徐々に地道な捜査の結果として真実が明らかになる展開です。

あっと驚くトリックを楽しむというよりは、人間ドラマ的。

作者紹介に「巧みな心理描写が高く評価されている」とありますが、

若い女刑事と保守的なおっさん刑事をメインに、

事件に関わってくる人たちも含め、それぞれの心理や人生が、

すごく丁寧に描かれていました。


しかし警察の捜査というのは本当に地道ですね。

コナンや金田一少年のように、わずか数日で頭で考えただけで、

全ての真実が明らかになっちゃあ堪らないよ、て思えてきそう。

machuca

東京と大阪で行われてたスペイン・ラテンアメリカ映画祭に行ってきました。

今後日本で(ビデオとかででも)見る機会がある作品なのかわからず、

しかも上映は既に終わってしまってるので、

ちょっと紹介するのもはばかられますが、一応…。

社会主義政権、軍事クーデターという激動の時代のチリが舞台です。

貧富の格差が甚大な社会で、本来出会うはずもない、

貧と富の両極にいるような二人の少年が友情を育んでいく…

しかし、そもそも生きる場の違う二人は、それを超克することはできなかった。

―といったストーリーでした。

見ても決してハッピーな気分にはなれないです。

色々重い。チリの当時の現実の重さをすごく感じます。

勧善懲悪的なものがやはり多いハリウッド映画に比べて、

ラテンアメリカの映画は閉塞感漂うものがホント多いですね。

金持ち、貧乏という区分けもそうですが、イデオロギーとか立場とか

性別、年齢etcetcで、すごい様々な人生がそこにあります。

その”様々”は、少なくとも一見した限り、

仲良く共存していける類のものではない気がしてしまいます。

こりゃあ、まとまる筈もなかろう、と思えてしまう。

新聞ではわからない遠い国のリアル、といった印象でした。

ナイトミュージアム

ハリウッド映画です。コメディ。

評判はそう悪くなかったと思いますが、この作品で泣いた人はそういないだろうなぁ(笑)

泣けました。ハッピーな感動に弱いんです(笑)


ストーリー。

失業中の主人公がようやくありついた博物館警備員の仕事。

しかし、博物館は夜になると展示物が動き出すという秘密があり…

さてはて、主人公は息子に父の威厳を示し、安定した職を確保することができるのか!?


子供向けなんでしょうが、大人もまぁまぁ気楽に楽しめます。

展示物同士のやり取りとか笑えるし、プチ感動もあり…

歴史や民族学の知識もあった方がより理解できるだろうし。(たいしたレベルではないけど)


あんまり期待してなかったのでそこそこ楽しめました。


しかし雑多な博物館ですね。


closed note

タイムリーな小説を読んでみましたビックリマーク

映画が今月末から公開になる、クローズド・ノートです。

現代日本の都市部にどこにでもいそうな人々の、

(一部を除いて)普通にありそうな日々のお話です。一応恋愛が基調っぽいです。


いや~、これ良かった。好きです。

なんて柔らかな空気を持ってて、それでいてリアルな世界を描ける作家なんでしょう。

文章や人物描写がこの作品のウリではないでしょうか。

ストーリーはありがちな感じだし、本屋のPOPとかamazonのあらすじを読んだ時点で、

オチが想像できちゃうようないかにもな構成です。

”ほのぼの”とか”優しい愛”とかに無性に腹が立つ人も、読まない方がいいかも(笑)


でも等身大の日常と、性善説的な優しさに浸りたい人はゼヒ、て感じです。

ただ映画はどうなんでしょう?

別にストーリーがとりたてて面白いわけじゃないし、この作者の文章を離れて映画化して、

面白くなるのかは微妙な気も…

shock

アメリカ人作家の小説を珍しく読んでみました。

ハーバード大学院生の女性二人が報酬目当てに卵子提供をし、

後からその行く末が気になって怪しげな病院に潜入すると、そこでは…

みたいなストーリーです。


作者が医師なので、専門的な内容で面白いです。

思った程ショッキングなオチは用意されてませんでしたが…(^▽^;)


それに、アメリカ人でこうなんだ~、てのを改めてしみじみ感じて、

そこも面白かった。

細かな言動が、「あー、日本人なら絶対ちょっと違うよな」と思うところがたくさん。

例えば、しっかりnoと言う。なんとなく言葉を濁さず自分の意思を伝える。

自分の言動は自分の意思に基づいているという感覚を持っている、等々。


しかし、翻訳はどうにかならないんですか。

訳者も医師である必要があるんでしょうが、

日本語としてもうちょっと自然でキレイな文が書ける人を起用して欲しい。

いかにも英語から訳しました!!な文章にちょっと萎えます。

気付いたら一ヶ月も経ってしまってた…あせる

ぼちぼち続けられるよう頑張ろう。

陽気なギャングが地球を回す

映画化もされた伊坂幸太郎のミステリーです。

この人、何度も直木賞候補になりながら惜しくも毎度逃してるらしい。


ストーリーは、ずっと成功し続けていた個性豊かな銀行強盗団が、

ある時違う犯罪グループに戦利品を横取りされ…て感じです。

映画やドラマをそのまま文章にしたようなテンポの良さと軽いノリ。

意外性やキャラの魅力や銀行の描写のリアリティなどなど、

面白いし、下手ではないなと思います。


でも、あくまで娯楽小説といった印象。

もちろんそれでいいんだと思うけど、映画や小説には、

個人的には純粋な娯楽以上のものを何か求めたいのでやや物足りないかも…。


あと、地の文にもセリフにも多用されてる比喩とか例え話がウザい。

ウィットに富んだ例えを目指してなんか蛇足になっちゃってる気がしてなりません。


…あくまで個人的になので好きな人もし見てたらゴメンなさい。

知人に激しく薦められて読んだんですが彼女にはブログ見せられないなぁ汗


塩の街

本屋でハードカバーのを見かけて、面白そうだったんで図書館で予約しました。

…んで、来てみたらラノベだった汗

いや、ラノベがダメだとかいうんじゃないんですが。

まず表紙がスゴイ。


近未来ファンタジーな設定で、女子高生とエリート天才軍人の恋愛をベースに、

専門用語満載の戦闘シーンの描写などがウリ、て感じでしょうか。

車とミリタリー系の描写だけなんだかすごくリアルです。


ベタですがその分安心して読める恋愛部分やファンタジーで、まぁまぁ面白い。

作者はシティハンターとかブラックジャックが好きだったんじゃないかしら、

とか想像してみたり…(w

(天才的な超すごい年上男と、普通の女の子、みたいな設定に憧れがありそう)


でも、後書きで「この作品のメッセージは~~です」

と、ズバリぶっちゃけてしまうのは作家としてどうなんですか!?

作品で伝えてくださいよ~。

ラノベ出身なのにこのデビュー作以降ハードカバーで本出してて、

結構認められてる作家さんみたいですけど。

あ、ハードカバー版塩の街には、加筆修正がずいぶんあるみたいです。

石ノ目

乙一の短編集、初めて読んでみました~。

予想を裏切らない面白さと割とイメージ通りな雰囲気です得意げ

何気によくありそうなストーリーではあるんですよね。

不思議ワールドも心理描写も狙いが透けて見えちゃうとこもありますし。

でもやっぱ、文章が良いし、わざとらしさ、

作り物っぽさがあんまり無いから読ませるんだろうなぁ。

デビュー当時天才少年みたいに言われてた印象がすごく残ってたんで、

実は「案外普通だな」と思ってしまったんですが、

気軽に短編小説楽しむにはうってつけかも

promise

今日は9時からPROMISEがTVで放送されるみたいですね得意げ

コレ、映画館で見ました。

その時のメモをちょっとご紹介します。


元々最近の中国映画大好きなんですラブラブ

ワイヤーアクションに引く、て声も結構聞きますが、

なんの、これがアジア独特な美の感性の表現だと思うけどな~。


この作品も私好みの東アジア的な美しさ満点ではあるけれど、

でも、正直まぁまぁといったところでしょうか…。

まず、長い。

もう少しコンパクトにまとめて欲しい。(TVではどうかわかりませんが)

この間延び具合がまた古代神話的な理路整然としてない雰囲気を

出してると言えなくもないのか?

それから、崑崙のダッシュシーンに苦笑した人も多かったようですが、

アレは私もちょっと…。

もう少しどうにかならなかったんでしょうか汗


東アジア的な無常観に満ちた物語や映像美は○でしたグッド!

特に満神が出てくるシーン、本当にキレイですドキドキ