My Lost One

My Lost One

命の期限なんて誰も知らない
他ならず自分さえも

僕らは水槽の中で泳ぐ
金魚のように
   ただ、
毎日を泳いでいるのかもしれない

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                  それは 
               朝に鶏が卵を産むみたいに
                 時間はかからなかった




      
                 いつしか僕らは
                同じ狭間で暮らし
             「愛」と云う言葉をつくりあげた




               美しく輝く星のように
               誰にも邪魔されない
                 宇宙の狭間で

古ぼけた時計は 
     時を刻む
僕らの過去を覆い隠すかのように



幼い頃に見た夢が
   今、叶おうとしている


君の声を聴く度に
僕の身体は金縛りになり
鼓動を速め
   息苦しくさせる


そう
はつ恋をしたみたいに


重ねた唇が熱く燃え上がり
僕らは今夜ひとつになる


窓のカーテンの隙間から
 差し込む光は
   僕らを目覚めさせる



恥ずかしそうに
布団で顔を隠しながら
僕の顔を見ている君


古ぼけた時計が
  時を刻む


二人の時間を
まるで惜しむかのように
$My  Lost  One



想いをpocketに詰め込んで
路面電車に乗る


千本通りから右折し
二条から四条河原へ
そして祇園へと向かう



八坂神社前で
あなたと待ち合わせたのは
もう 7年も前の出来事


pocketに詰め込んだままの想いは
あなたに伝えられないままに
7年後の今日も
あの
八坂神社前で
あなたが来てくれるのを
待っていた


伝えられず
pocketに詰め込んだ想いを
自由にしてあげる為に



7年前のように
四条河原まで歩き
河に浮かぶ月が「綺麗だね」って
話しながら


pocketから詰め込んだ想いを
右手に握り締め
あなたの顔の前まで持ってゆき


ゆっくりと
掌を開いて行く


「ずっと あなたが好きだった」

レトロのテープレコーダーから流れる出る音楽みたいに
少し 錆び付いていた



あなたは瞳にいっぱいの涙を溜め

「ずっと あなたの心を探してた」

そう言いながら
泣きじゃくった


やっと
モノクロームの夢を見ることから
解放された瞬間だった