同じ時刻に
森ケ崎の海岸近い家で、山本伸一は日記帳を机に広げていた。

年が明けると、戸田の膝下で働く毎日がくる。彼は、異様なおののきを覚えながら、書きはじめた。

昭和23年。吾れ20歳、今、まさに過ぎゆかんとす。
苦悩の一年。敢闘の一年。
求道のいち。
曙光への第一歩の一年なり。
祖国日本の荒浪よ。
世界の大動乱よ。
師と共に大白法を持し、勇敢にいどむのみ。永劫の平和のため、大聖人の至上命令により、
宗教革命に、この生命を捧げるのみ。



螢の光、窓の雪。

過去のすべてよ、さらば。
新たなる、妙法広布の鐘がなる。