『家に帰っても面白くない。』
30にもなる、2児の父親でもあったはずのオトコの台詞。
この数年前に、結婚して
私は、見知らぬ土地へやってきた。
実家からは、新幹線で5時間。
頼るのは、このオトコのみ。
話す相手も、このオトコと
パート先の店長とお母さんくらいのおばちゃん。
なのにね。
その後、妊娠と出産をし、パートも辞め
話し相手もこの2児の父親でもあるオトコしかいなくなったのに
疲れたからと
所謂、風呂・飯・寝るしか段々と発さなくなり
女の愚痴は、ただの雑音でしかなくなってきたのである。
私もそんなオトコに、すでに、
愚痴など話せるはずもなく。
会話は徐々に減っていった。。
私のその頃の唯一の、気晴らしが
子供が寝てからのゲームと
パソコンでのメル友とのやりとり。
が。。
帰宅時にその光景を目にしたオトコは
速攻で、不機嫌になる。
ヨメってものは
帰宅したら、何も言わずに
飯を出し、風呂を適温にするものであって
ゲームの振り向きざまに
おかえりを発するものではないのだと
無言の圧力。眼力。。
そんな日々が数ヶ月続いたある日
段々とオトコの帰宅が遅くなり
ご飯も要らないと言い始めた。
いや、正確に言うと
ご飯を作っても食べない
帰宅が遅くなることすら連絡もなくなってきたのだ。
そして。
ある時のカードの請求書を開けると
とんでもない金額。
キャッシングとクレジット払いが
当時の給料と変わらない。
それを問い詰めた時の台詞が
冒頭の一言。
四半世紀前の話。
この時から
私の離婚計画は始まってたのかもしれない。