十和田造花店(株)社長のブログ

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青森県十和田市にある葬儀屋さん
十和田造花店(株)のブログ


 今年もわずかとなり、皆様も何かとお忙しいことと存じます。

今年もお世話になりました。このブログを見て頂いているたくさんの皆様、本当にありがとうございます。最近はブランクが、1年も空いていてなまけています。ネタがないのも事実です。

 今年、ご家族・大事な人を亡くした皆様にはお悔やみを申し上げます。つらい1年でしたね。私も覚えがあります。何十年も前にNHkで

「シルクロード」という番組を好きで見ていました。シルクロードで

交易したりお経や文化を運んだ、昔の人たちのことです。彼等は東洋から絹・お茶・陶磁器などを、西洋から宝石・金・馬などを輸出入し、大きな利益を得ました。仏教やキリスト教など宗教の広まりも、このシルクロードがもたらしたのですね。このシルクロードを行き来した人たち、何10人ものグループでキャラバンを組み、ラクダの背に乗ってあの

タクラマカン砂漠を横断したのですね。この人たちには親子も夫婦もいたかも知れません。もし病気や自然災害などでメンバーが死んだら、そのグループの人たちはどうしたのでしょうか。私はこの年になって、やっと解ったような気がして、その場面が目に浮かぶようです。キャラバンの人たちも亡き人の葬儀して、神や仏にその方の魂を預け、神仏の手の中で永遠に、しかも幸せに生かしてもらい、生身の体は砂の中に埋めて、そしてみんな背を向けて「ギャーティーギャーティーハーラギャーティーボージーソワカ」と涙で唱え、目的地を目指したのでしょうか。宗教で唱える言葉は違うでしょうが、その場に留まることはできないのです。私の仕事にも、今はあまり無くなりましたが「野辺送り」と言う葬列がありました。私が20代の頃の思い出ですが、台風でも猛吹雪でも行なわれました。自宅から出発して2km先のお墓を目指して歩いたこともありました。ご詠歌を唱えて歩いたのです。

 この「ギャーティーギャーティーボージーソワカ」と言うのは、皆様ご存知の「般若心経」の中にある真言ですが、解釈と和訳は先生によって違いますので、私は「進め進め、笑え笑え、歩め歩め」と思っています。私たちもこの心の場に留まることはできないのです。私たちもシルクロードを歩む旅人と同じです。そして前を向いて歩まなければならないのです。いつか私たちの魂も、神仏の御手に委ねられる日がきます。そして魂の入れ物のこの体は、火葬で白いお骨になります。それまで、   前に「進め進め、笑え笑え、歩め歩め」ですね。

 私の尊敬するお方が言ってました。死の瞬間から初七日までの間に、自身の魂の前に大きく輝く光のカタマリが現れるそうです。そしてその光に向かって進んで行きなさいと。その光は私たちをご先祖様のもとに正しく連れて行ってくれるお迎えだそうです。

 人は死の瞬間から火葬されるまで耳が聞こえると言われます。私は仕事のことで多くの亡くなった人にお会いします。ナイショですが、私はその方の耳元で家族の方に見えないように、そっと「光に向かって進んでください」と、ささやいています。皆様も、死んだら思いだして頂ければ幸いです。

 今年も新しい戦争が起きてしまいました。こんなことを聞いたことがあります。「1人を殺せば殺人者で、1万人殺せば英雄」だって。偉い指導者の方は21世紀の世になっても、3千年4千年前からの指導者と同じなのでしょうか? 偉い人たちは、もっと違う方法を考えられないのでしょうか? 絶対に守る本当に大切なものは何か。考えられないのですか。それは解りきってます。誰のものであっても生命あり、地球です。

その地球はもう人間にイヤ気差しているようです。地球は怒っています。今日はクリスマスイブです。お正月も、もうすぐです。戦争している国の人たちはこの寒さの中、どのように過ごすのでしょうか。私の

住んでいる十和田市は、ここ3日間日中でもマイナス温度です。私たちせめてケーキを食べる時、初詣に神社でお参りする時、その国の人たちにも思いをはせて平和を祈りましょう。

 今年も大変な1年でした。でも嬉しかったこと、楽しかったことももたくさんありました。それと何時も思っていることですが、あらためて

日本人に生まれてよかったらなと思っています。それだけでも幸せを見つけました。日本人のすべてのご先祖様に感謝します。

  また長くなりすみません。 新しい年が皆様に良き年となりますよう、お祈りします。 進め進め、笑え笑え、歩め歩め