先週、NHKドラマ「パーセント」が完結した。

「障がい者」をテーマにしたドラマで、「ここまで攻めるのか!」という驚きの連続で、非常に感心し、学びも考えさせられることもまた多かったので、忘れないうちに書き留めておくことにした。

きっかけは、乃木坂出身の伊藤万理華主演というのを前もって聞いていて、「これは確実に面白い作品だ!」と強い直感が働き、いざ見てみたら想像を遥かに超える内容だった。


はっきり言ってしまえば、「24時間テレビ的感動ポルノ観」を全否定し、真正面から挑戦状を叩きつける内容だった。

(無論、「障がい」のある方自身からしたらどっちもどっち、という話になっていくのかもわからないのだが)

「多様性月間」で大抜擢された若手女性プロデューサーが、「王道系」恋愛ドラマに憧れてきたところが、「障がい者」の女性を主演にした学園ドラマ制作へと苦闘していくという、「メディア制作現場の実際や関係者の本音」をガンガン盛り込んだ、非常に構造的な作りになっている。

筆者好みであると同時に、「さすがNHK!」とそこは素直に感心したところでもあった。