10:00 ベルヴェデーレ宮殿美術館クリムトご鑑賞
午後 ウイーンご出発
ベルヴェデーレ宮殿は上宮と下宮があるそうです。
まるで伊勢神宮みたいですね
現在は美術館として利用されていてクリムトをはじめとする名画の数々が展示されています。
佳子さまは美術館の所長ステラ・ロリグの説明を受けながら絵画を鑑賞されました。
午後にはハンガリーに旅立つので駆け足の鑑賞です。
スケジュールがぎっしりと組まれているので仕方がないですね。
ビーアライン首相主催昼食会
シェーンブルン宮殿ご見学
日本庭園修復完成式典
美術史美術館
絵画「バベルの塔」などご覧
ウィーン国立歌劇場バレエ「シルヴィア」鑑賞
ビーアライン首相との昼食会では冬季オリンピックの話題が上がり佳子さまもフィギュアスケート経験者だったことを話されました。
また、シェーンブルン宮殿内に修復された日本庭園は第一次大戦のきっかけとなるサラエボ事件で殺害されたフランツ・フェルディナント公が世界一周旅行で訪れた日本を懐かしみ作らせたものだそうです。
フェルディナント公の日本旅行は1893年、長崎から東京、横浜までおよそ一か月をかけて各所を回っていったようです。
残念ながら戦争のあおりを受け庭園造りは中断し、忘れられていましたが1990年代に日本庭園の存在が再発見され、その後、100年近くたって完成の運びとなりました。
第一次大戦では対立していた日本とオーストリア、今日までの150年間、決して友好な関係が続いていたわけではないことを庭園の歴史が物語っているようです。
ところで佳子さまがこの日訪れられたシェーンブルン宮殿の夏の間は庭園の風景画で覆われた非公開の部屋。
これは自然さえも人間が支配できるというシンボルとして描かれたものだそうです。
そしてその後鑑賞された絵画バベルの塔は人間の傲慢さが神の怒りを買い、異なる言語を話すようになったという警告を含んだ絵でした。
しかしウイーン国立歌劇場では佳子さまに対して感謝の言葉を伝えるありがとうという言葉が観客から発せられました。
異なる言語を持つ人の間でも相手を尊重し歩み寄ろうとする気持ちがあれば気持ちが通じることもあれば同じ言語を持つもの同士でも決して意思の疎通が上手くいくというわけにはいきません。
友好と敵対とある種の教訓を含んだ一日だった気がしますね。
17日のご日程
ウィーン日本人国際学校のご視察
ウィーン大東アジア研究所日本学科の学生と懇談
世界最古の乗馬アカデミーで古典馬術の特別演技をご鑑賞
夜 日本大使公邸150周年記念レセプションでスピーチ
日本人学校ではそこで学ぶ児童とくだけた様子でお話をされています。
佳子さま
「学校では何して遊ぶんですか?」
生徒
「一輪車とかです」
佳子さま
「あ、私も一輪車してた!」
生徒
「サッカー」
佳子さま
「あサッカー」
生徒
「一輪車上手になった」
佳子さま
「上手になったんだ?へえ、一輪車はでも結構難しいよね!」
一方150周年レセプションでは青い振袖姿でお言葉を述べられました。
お言葉の内容は以下の通り
「多くの方々により築かれてきた両国の友好関係がこれからも大切に、末永く引き継がれていきますことを心より願っております。
日本とオーストリア、両国の友好関係がより一層深まりますことを願い、
私の挨拶といたします。
ありがとうダンケシェーン」