みーこです今晩和。
無事、千秋楽を迎えることができました、
「賢者のスケッチ」
足を運んでくださった皆様、本当に感謝です。
それから今回、この脚本を書くにあたって
大切な思い出を分けてくださった皆様、
スタッフとして力を貸してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
本を書きながら
役者として舞台に居ながら
他の役者さんを通して
登場人物たちの人生を見ながら
カーテンコールのあと、
お客様の顔を見ながら
この一瞬の繰り返しの全てが
忘れてしまっても
無かったことにはならない
そう思ったら
柄にもなく涙が出そうになりました。
私の中にも
私が生きてきた証がたくさん詰まっている。
全ての人の中に
それぞれが生きてきた証がある。
誰も知らないような
取るに足らない小さな出来事も
忘れてしまっても決してなくならない。
伝えるということ
分かって欲しいと思うこと
話をしたいと思うこと
作家として言うなら今回の脚本は本当に
色んな人達の大切な人生の証をお借りして
物語に編み込んだ、
そんな感覚がありました。
毎ステージ、
幕が開く前に役者陣はそれぞれ
「よろしく」
と袖の真っ暗に近い闇の中で
握手を交わすのですが
千秋楽、最後のステージの直前、
舞台裏でlove子(お婆さんの文さん)が
こそっと小声で
「いいお話だったよ、ありがとう」
と握手をしながら言ったその一言が
なんだかとてもありがたくて
しかも、お婆さんの身なり(衣装とメイク)で
お婆さんのように言うものだから
(癖になってしまったらしい)
こちらこそ、
文という登場人物の人生を
背負ってくれてありがとう、と
直樹よりも先に幕も開いていないのに
あの薄暗がりで
土下座したいような気持ちになりました。
love子に、みんなに、演出に、
その沢山の宝物を、
この物語を、
預けて本当に良かった、と思いました。
私が待機していた場所は
舞台袖でひとり
少しみんなと離れたところだったのですが
初めて、
幕が開く前にちょっと泣きそうになりました。
所詮は文字の羅列でしかない脚本ですが
そこにこんなにも鮮やかな色がついた。
公演終了の数日後、
雨続きの日々のほんの隙間に見えた
本物の桃色の夕焼けに
また胸がいっぱいになったりして
なんだか一時的に
私を涙もろくした今回の公演ですが
そんなこともいつか
懐かしく思い出したりするのでしょう、
陽だまりの縁側で
みんなでお茶でも飲みながら。