老若男女と


 老若男女と書きましたが、生まれたばかりの乳児も例外ではないように思います。


 何故かというと、彼らは、泣くことでコミュニケーションを図ることができることを、知っています。


 おそらくは、遺伝子情報として身に着けて生まれ、それを世界観として生きていると思えるからです。


 その証拠といってもいいと思いますが、言葉を持たない赤ちゃんは、泣くことによって何かを伝えます。


 しかし仮に、泣いても母親が来てくれない状態が恒常的になると、次第に子供は泣かなくなるそうです。


 そこには、自分は必要とされていないのだといった感情が強く心を支配するのだそうです。


 そのため、心を閉ざしてしまうこともあるという話を耳にしたこともあります。


すが、


 ですが、世界観・人生観といったものは、何度も塗り替えられ修正されるものだと私は自分の経験から思います。


 何か失敗をすると、それまでの経験則が間違っていたことに気づき、その部分を正してその後の人生を歩むことになります。


 しかし、それがまた、通用しない場面に出くわすと、その定義といったようなものも、再度書き換えなければならなくなります。


 言い換えれば、その繰り返しが人生であり、成長ということなのではないかと思います