透析導入になると殆どの場合がシャントを施工します。
シャントというのは、動脈と静脈を直接つなげて
血液の流れる量を多くするためのものです。
血液の流れる量がおおくなると血管は成長し、どんどん太くなり
流れる血液の量も多くなります。
こうすることで、4時間という限られた透析時間でも
多くの血液を体外に出して機械を通してまた体内に戻す
ということが可能になります。
このシャント手術ですが、手術自体は当然麻酔をするので
痛みはまったくありません。
約1時間程度で終わったと記憶していますが、
部分麻酔の手術というのは正直怖かったですね。
布で視界を隠されているため
いつどこをどのように切られてるのかまったくわからない。
しかも意識ははっきりしてるわけです。
しかも私の場合は研修医が見学してることもあり
(あくまで見学だけで執刀はしませんでした)
ここはこうするだのほらこれがこれだよといった説明をしながらの
執刀だったんですね。
その声は私には普通に聞こえるわけです。
そしてそれはまさに自分の身に起こっている出来事。
でも痛みもなにもまったく感じない。
あるのはたまに何かを引っ張っているような感覚だけ。
終わっても施術部は包帯でまかれてどうなってるのかわからない。
手術が終わってもしばらく実感がなかったです。
そして地獄はその夜あたりから始まります。
麻酔が切れてくるんです。
これがもうものすごく痛い。
まあ、手術とはいえ体を切り刻んだわけですから当たり前ですが。
なんというかシャントを作った手首を常になにかで殴られてるような
そんな強い痛みが鼓動にあわせてきます。
当然痛みが酷ければ痛み止めをもらうことは可能です。
しかし痛み止めは1回飲むと8時間たたないと次飲めない。
ということを考えると本当に我慢できなくなるまで我慢するしかないんです。
とてもじゃないけど寝れません。
ええ、寝れません。
この痛みは次の日の夜がピークでした。
それを過ぎると痛みに慣れてくるのと痛みが引いていくのが作用して
だんだん痛くなくなってくる。
透析を導入するにあたって「痛い」ことはおそらくこのシャント手術の
後が一番おおきいと思います。
つまりはこれを乗り切れば、ここから始まる長い透析ライフの中で
そんなに痛い思いをする必要はないってことです。
先ずはシャント手術に打ち勝ちましょう。