恐怖。

小学5年生の時。
またいつものように両親が目の前で喧嘩を始めた。
でもその日はちょっとちがくて。
発端はいつもどおり実父のパチンコ。
違うのは、仕事に行かずパチンコやってたその日は、私が急性アレルギーで救急車で運ばれた日。
もちろん、実父は娘がそんなことになってるとは知らずにパチンコしてたわけだけど。
でも、それを知った実母はぶちギレ。
一通り攻めに攻めまくった後、ふて寝した実母。
「もうあんなの放っておいて一緒に寝よう」と言われ、その横で寝かされる私。
でもその時ものすごい恐怖を感じた。
その時実父は台所でタバコを吸ってたんだけど、実父に実母もろとも私は殺されるかもしれないって。
なんかわからないけどすごく怖くなって、心臓がドキドキしてた。
本当に怖くて怖くて。
でも泣いたらまた真横にいる実母の逆鱗に降れても嫌だし。
本当に恐怖。
それは銀行強盗の場に居合わせちゃって、人質に取られて、いつ殺されるかわからないって恐怖と同じだと思う。
それも恐怖の対象は実父。
辛かった。



あとは話は変わって、実母からの暴力。
いつもは素手とかなんだけど、ある時から60センチ定規を持ち出されるようになった。
60センチ定規って巾が5センチくらい?あるんだけど、それでお尻叩かれるの。
何度も何度も。
実母の言い分は


手で叩いてもお前(私)がいうことを聞かないから。

手で叩くと私(実母)の手が痛いから。


それで、何度も何度も叩かれると、あまりの恐怖と痛さにおしっこをチビっちゃったの。
そしたら笑い堪えてるみたいに、怒るの。
すごく声も言い方も怒ってるけど、口元が笑ってる、みたいな。
で、それを笑いながら人に言うの。
その時ってもう4年生とか5年生とかだから、自分でも恥ずかしいと思ってるの。
だから言わないでって言っても、「はいはい」みたいにあしらわれるの。

で、話が戻るけど、その60センチ定規で叩いた時は決まってこう言うの。


「おばあちゃまはホウキの枝で叩いてきたからみみず腫れになったけど、あんたはならなくてすむでしょ」

「叩く方だって手が痛くて、心も痛むんだよ」


…。
もう何を言えば良いのかわからない。