歌詞について

最後は歌詞について考察して、この曲は誰に何を伝えたい曲なのかを探っていきます。


Dメロ1(イントロの前)

イマはイマで昨日と違うよ
明日への途中じゃなく イマはイマだね
この瞬間のことが重なっては消えてく
ココロに刻むんだ WATER BLUE


ここで登場する"WATER BLUE"とは何を表しているのでしょうか。

"WATER BLUE"を直訳すると、"水の青色"です。
しかし、水は少量では透明であり、青色ではありません。
海のように水が重なり合うことで、初めて青く見えます。

ここで、"イマこの瞬間"を"水のひとしずく"として例えると
"水のひとしずくが落ちて積み重なったもの"は、
"イマこの瞬間を積み上げたもの"となります。
そして、"水のひとしずくが落ちて積み重なったもの"は、やがて青く見えるようになります。


すなわちAqoursは、「積み重ねてきた過去の上に成り立つ今この瞬間のこと」を、
水の色に例えて"WATER BLUE"と言っているのです。


Aqoursが言っている水の一滴には、
嬉し涙や、悔し涙、練習で流した汗も含まれるのでしょう。

μ'sが
涙は青春のダイヤモンド 君を飾る光

と歌っているように、涙や汗は青春の象徴です。


このことから、"BLUE"には、"青春"の意味も含まれていると思われます。

まとめると、
様々な想いや思い出が積み重なり、溶けて、絶えず変化していく"WATER BLUE"に対して、
「今この瞬間の景色や気持ちをココロに刻むんだ」と、Aqoursは曲の始めに歌っているのです。

 

Aメロ1

悔やみたくなかった気持ちの先に
広がったセカイを泳いで来たのさ
「あきらめない!」
言うだけでは叶わない
「動け!」
動けば変わるんだと知ったよ

 

千歌の「自分も輝きたい」という想いから、Aqoursは始まりました。

最初は何をすれば良いのかわからなかったけれど、

前に進み続けることで、自分たちが進むべき方向を見つけることができました。

 

ひたすらに動き続けたAqoursだからこそ歌える歌詞だと思います。

 

Bメロ1

ずっとここにいたいと思ってるけど
きっと旅立ってくって分かってるんだよ
だからこの時を楽しくしたい
最高のトキメキを 胸に焼きつけたいから

 

1行目から順に3年生、1年生、2年生が歌っています。

それぞれの学年の3人の想いが詰まっている歌詞です。

 

限られた時間だからこその一瞬のキラメキであり、最高のトキメキ。

 

きっとこの歌を歌っているその瞬間を、Aqoursの9人は胸に焼きつけているのでしょう。

 

サビ1

MY NEW WORLD
新しい場所 探すときがきたよ

 

"NEW WORLD"を直訳すると"新しい世界"です。
ここでは、"自分が目指す未来"や"新しい夢"を表していると思われます。

衣装の記事で記載した通り、ここでは"MY NEW WORLD"となっているため、
3年生卒業後の各々の未来を指しているのではないでしょうか。

 

次の輝きへと海を渡ろう

 

海を渡った先にあるものは、
きっと"NEW WORLD"での輝いた日々でしょう。

そして上述した通り、この曲の中で、
海とは"過ぎ去った瞬間の集まり"の意味もあります。

つまり、「この一瞬一瞬を糧にして、"NEW WORLD"に飛び立とう」と言っています。

 

夢が見たい想いは いつでも僕たちを
つないでくれるから笑って行こう

イマを重ね そしてミライへ向かおう!

 

これからの9人の夢は自体は異なるかもしれませんが、
その根底にある想いはひとつのはずです。
この想いはこれからもきっと9人をつないでくれることでしょう。

Aメロ2

時代(とき)は今日も過ぎてく
とめられないと気がついた僕らは
どこへ向かうの?
大丈夫! いつだって思い出せるよ
駆け抜けてきた すばらしい季節を


ここで注目したいのは、"季節"という表現です。

Aqoursやμ'sのように、メンバーに3年生がいるスクールアイドルの場合、
同じメンバーで活動できる期間は長くても1年しかありません。

つまり、彼女たちにとっての"季節"とは、それぞれが一度切りの季節です。

同じ季節を、再び同じメンバーで迎えることはできません。

この1度しか迎えられない季節をAqoursは懸命に駆け抜けてきました。

限られた時間は刻々と過ぎていき、未来を不安に思うこともあるでしょう。

 

しかし、彼女たちはこれからもめぐり続ける季節の中で、

この1年の季節を思い出とともに思い出すことができます。

きっとそのたびに、「未来は今の自分次第だ」と、
自分を元気づけることができるのではないでしょうか。

 

Bメロ2

ずっとここにいたいね 好きだよみんな
でもね旅立ってくって分かってるんだよ

 

自分の気持ちを素直に伝えることが苦手だった果南が

「好きだよみんな」

とストレートに伝え、それに答える、全てを悟っている花丸。

 

どんな気持ちで作詞をして、どんな気持ちで歌っているのでしょうか。

 

TVアニメではこの部分はカットされているため、

彼女たちがどんな表情をして歌っているのかはわかりません。

 

3rdライブツアーで諏訪ななかさんと高槻かなこさんが

このパートをどのように演じてくれるのか注目したいです。

 

たくさんがんばってきた時間が愛しい
最高のツナガリを いつまでも大事にしよう

 

どれだけ充実した1年を過ごすことができたのかわかる歌詞です。

いつまでも大事にいしたい最高のツナガリとは、言うまでもなく、

頑張ってきた時間を共有してきたAqoursの絆のことでしょう。

 

サビ2

MY NEW WORLD
またココロが躍るような日々を
追いかけたいキモチで海を渡ろう

 

Aqoursとして活動した日々はココロが踊るような日々でした。

この日々は過去のものとなりますが、きっと同じように楽しい日々が

未来にもあるはずです。

過去を懐かしむだけではなく、前を向いて未来へ進むんだという気持ちが表現されています。

 

夢は夢のように過ごすだけじゃなくて
痛みかかえながら求めるものさ 

 

将来実現させたい"夢"は、眠っている時に見る"夢"のように、

痛みを伴わずにただ受動的にいるだけで叶うものではありません。

 

時には傷を作ったり、痛みをかかえながらも、自分の意志で前に進んだ先にある、と、

Aqours9人の実感がこもった1フレーズです。

 

Dメロ2~大サビ

イマはイマで昨日と違うよ
明日への途中じゃなく イマはイマだね
この瞬間のことが重なっては消えてく
ココロに刻むんだ WATER BLUE

NEW WORLD

新しい場所 探すときがきたよ
次の輝きへと海を渡ろう
夢が見たい想いは いつでも僕たちを
つないでくれるから笑って行こう

 

上述した通り、Dメロは"WATER BLUE"をキーワードとして、過去~今のことについて歌っています。

一方で、サビは"NEW WORLD"をキーワードとして未来について歌っています。

 

さて、ここではDメロとサビがつながっていますが、その境界にある言葉は何でしょうか。

 

そうです、"WATER BLUE NEW WORLD"、この曲のタイトルになります。

 

私はこの"WATER BLUE NEW WORLD"というタイトルには、

"Aqoursの(WATER BLUE) 未来(NEW WORLD)"という意味と、

Dメロとサビをつなげる歌詞の構成から、

"過去の上に成り立つイマをミライにつなげていこう"という意志が込められているのではないかと考えています。

 

ココロに刻むんだ この瞬間のことを
ココロに刻むんだ この瞬間のことを 僕らのことを
イマを重ね そしてミライへ向かおう! 

 

今のAqoursを、この歌を歌っている瞬間のことを心に刻もう。

イマを重ね(WATER BLUE) そしてミライへ(NEW WORLD)向かおう!

 

終わりに

衣装、曲、歌詞、以上3つの観点から"WATER BLUE NEW WORLD"をみてきました。

 

一言でまとめてしまうと、この曲は、

「自分たちらしく駆け抜けてきた1年を心に刻み、未来へ進もう」と、

Aqoursが今のAqours自身に伝えている曲と言えます。

 

1期1話で千歌がμ'sに感じた輝きと、2期12話でスクリーンを見る人がAqoursに感じた輝きの正体は、「青春の輝き」なのだと思います。

 

なぜ輝いて見えたのかというと、それは彼女たちの青春が垣間見える曲であり、

自分たち自身に向けて実感を込めて歌われている曲だからです。

 

μ'sの輝きが何色なのかはわかりません。

しかし、Aqoursの輝きは青色でした。

 

私はAqoursの功績のひとつが、μ'sの輝きが特別なものではないと気づかせくれたことだと思っています。

 

青い輝きの青色は、Aqoursの色を表すと同時に、

誰しもが持っている青春の色を表しているのかもしれません。