お疲れ様です。
毎日暑いですね!この暑さのせいで毎日、アイスクリームを食べております
ニュースでよく聞くようになったのが、気温を体温と比較するような言い回しです。
体温より暑いって言ってたのを聞いて、なんだか違和感でした
では、火傷の続きやっていきますね。
前々回は火傷の程度、前回は火傷の対応について話しました。
水ぶくれのあるお客さんに、水ぶくれの中身が白っぽかったり黄色っぽく濁っていなければ、潰す必要はないですよとか、傷や火傷のきずは流水で十分ですよ、とお話すると不審そうにされます。
特に、流水の話は、消毒液の話を交えてお話すると良いかと思います。
さて、前回でもちょっとでました、キズパワーパッド、こちらの話をしていきたいと思います。
火傷の治癒促進として、湿潤療法というのがあります。
モイストヒーリングと言ったほうが、聞き覚えのある方もおられるかもですね。
これは、傷口を湿った状態に保ち、傷の痛みを緩和したり、傷を早く治す方法のことです。
この湿潤療法を市販のものですと、ハイドロコロイド製剤を使うとできます。
商品名ですと、ハイドロコロイド絆創膏とか、キズパワーパッドなどがそれにあたります。
ガーゼ等で傷口を保護した場合と比べますと、傷の治りが断然早く、また傷口の感染がかなりの確率で低くなるとされています。
傷から出る体液を、ハイドロコロイドが吸収し、湿潤状態を保持します。
対応できるのは、軽度の切り傷、擦り傷、かき傷、あかぎれ、さかむけ、靴ずれ、軽度の火傷となっています。
感染して可能して腫れているとか、ニキビ、虫刺され、皮膚炎、かきこわした傷、目の周囲や粘膜の傷には使えません。
まずは、水道水で傷口を洗い、水気を拭いてハイドロコロイドを貼ります。
このとき、消毒液や傷薬はいりません。
もし使ったとしたら、洗い流してください。
そして、2・3日後、最長でも5日間を目安に交換します。
途中、はがれたり、体液が漏れ出すなどあれば貼り替えてください。
使用できる年齢が商品によるんですが、だいたい3歳くらいからと思ってください。
また、糖尿病や血行障害の治療を受けている方は、使用できないわけではないんですが、経過に注意が必要です。
感染しやすいとか、傷の治りが悪い可能性が高いので、なるべく避けたほうが良いかと思います。
傷よりも少し大きいものを選びます。
薄型(通常タイプ)はフィット感がありますが、指や関節などの動かすことが多い場所に向いています。
厚型は、クッション性の高いものが多く、靴ずれなどの患部を保護したい場合に向いています。
もし、ハイドロコロイドを使用中に感染が確認できたら使用を中止してください。
感染した体液は、サラサラしていない、ネバネバしているような状態で、淡い黄色や緑色が多く、ひどい場合はにおいがしたりします。
また、塗り薬ですと、膿が出ていればドルマイシンまたは、キップバイロールを塗布しましょう。
軽度の火傷でもこの塗り薬が使えます。
ハイドロコロイドが使えない場所や、患部が広範囲の場合にも推奨できるかと思います。
このとき、患部に直接薬を塗るのではなく、ガーゼ等傷に被せる方に薬を塗りましょう。
もし、水ぶくれ(感染していない)が破れてしまったら、破れた上皮を剥がして、流水で洗い、その後に、ハイドロコロイドを貼るか、塗り薬です。
ここででてくる、キップパイロール、ドルマイシンですが、自分がお客さんに、火傷や傷でおすすめするときにはこの2つに絞っております。
このように、お客さんに勧めるさいには、このときにはコレ、こういったときにはこれにシフトする、というように商品を絞っておくと案内し易いかと思います。
では、火傷のお話はここまでとします。
皆さん、良い週末をお過ごしください