生きる | 仮面の裏に

仮面の裏に

徒然なるままに書き殴った文章群

試験続きで

ついつい放置してしまいました


こちらはもう 雪景色です

冬生まれ故か

視界一面が真っ白だと

非常にわくわくします



先日の講義で

顕微解剖学 という分野で研究をされている先生の一言が

とても印象的だったので

ご紹介します







『僕たちは

生きているとは どういうことなのかを目に見える形で研究しています


例えば、ここに一匹のマウスがいたとして

これを理想的な条件下でホモジナイズ(すり潰して均一にすること)したら

それは 成分的には生きていた頃と変わりの無い

一匹のマウスでしょう


でも、それは果たして生きていると言えるかな?



生化学の先生は もしかしたら

それは生きている、というかもしれないけれど

僕は そうは思いません



なぜなら それはもう

「構造」を失っているからです

「生きている」 ということは

「在るべきものがそこに在る」という

「構造」によって成り立っているからです』





想像してみるとかなりシュールなお話ですが

何故だか 腑に落ちました



わたしは今 

ご遺体を使わせていただき

解剖実習をしています


目で見て 触れ 嗅ぐことで

まさにその「構造」を

ひとつの宇宙を 理解しようとしています



実習はまだ半ばですが

驚くことばかりで

私たち一人一人が 「構造」を保って生きているということは

実は 奇跡に等しいことなのだな と

真に思いました



生命は 

今 そこに保たれている

それだけで尊いものなのかもしれない と

初めて 心から思いました





上手くまとまりませんでしたが

おやすみなさい。