年老いた男と年老いた女が笑い転げる。
年老いた女は、しなやかに優美に嘘をつく。

その嘘は女の夢の世界
いや、夢こそが女の現実なのだ。

年老いた男は、嘘を嘘と承知の上で
女を愛おしむ。

さぁ、踊りましょ?
月の光を浴びた女の姿が美しい。

愛する人よ、いつまでも、そう、笑い華やいでいて欲しい。