インスタで紹介されて気になったので図書館で借りました。
翻訳本は独特の言い回しが苦手だけどこの本はとてもナチュラルな日本語で書かれていて読むのが苦に感じることはなかったです。
韓国は世界一の自殺大国だそうで、日本と同じくメンタルヘルスに問題がある人が多いみたい。
この本は意思表示の大切さに適切な距離の取り方、他人と自分を区別することの大切さが書かれています。
お説教くさくなく押し付けがましくなく、優しく繊細な人のブログを読んでいるみたいな本でした。
所々同意しかねる箇所はありました。
健全な人間関係のためには自分が精神的に健全であることが大事なんだなと自分を振り返っても思います。
分かるよ、分かる!しかし体調が悪いと能力の問題でそれが出来ないんだ!と思うことがしばしば。
どんなにこれはこういうものだ、こうした方がいいのだと分かっていても心身の状態が悪いと脳が機能せず能力として実行出来ません。
発病前も発病後も、どんなありがたい宗教家のお言葉も心理学の知識もスピも自己啓発も湧いて来る否定的な感情を根本から無くすことは出来なかった。スピに心理学に人間関係ハウツーに自己啓発の本は軽く50冊は読んだし自己啓発セミナーにも行った。本だけでなくそういう系のブログも毎日たくさん読んだ。カウンセリングも何回も受けた。
それらは一瞬一瞬ガソリンを注いだように高揚感を与えてくれて自分が変わったような気持ちになれたけど、時間が経てばまたしばらく否定的な感情に支配される毎日に上手く行かない人間関係が続きました。
頭が割れるかというほど悩んで苦しんでもがいてたくさん試しましたが、唯一効いたのは栄養療法です。
幸せは心身の状態であり、何かしらの高揚した状態に人との関係に人からの評価でも無かったです。もちろんお金や物・社会的地位に容姿との関係でも評価でも無かったです。
これはこうした方がいいね、というのはよく分かるのですがこの本はある程度調子が良くって能力として自分をある程度コントロール出来る人向けのように思います。
そもそもそこまで調子が良くってコントロール出来る人は人間関係に悩まないのでこの本に興味出ないとも思います。
でも、なんだか人の日記を読ませてもらっているような、人の心の内を見させてもらっているような感じで、読後は優しい気持ちになれます。