インスタを見ていたら低血糖症対策にははちみつがお勧めと紹介されている投稿がありました。
そういや、ツイッターをやっていた時も低血糖症対策にはちみつを間食(補食)として食べている人、いたなぁ。
あるネット媒体でははちみつと黒糖などをエネルギー補給のためにお勧めしています。
糖を抜かずに、むしろ補給して健康と美を手に入れる方法。エネルギー効率の良い糖はどれ?一押し甘味料と簡単おやつ5選! (macrobiotic-daisuki.jp)
私たちが摂るべき糖。
それは「効率よくエネルギーに変換される糖」です。
体内で簡単に分解され、素早くエネルギーになってくれるような糖を選んで食べましょう。
分解が複雑な糖は、エネルギーになるまでに時間がかかってしまって逆に負担となります。
食べた糖が消化や分解の負担をかけることなく、素早く体内でエネルギーに変換されると、身体はそのエネルギーを他に必要なところにどんどん割くことができます。
食事の消化や吸収もそうですし、老廃物の排泄、肌や髪の再生、細胞の生まれ変わり、血流の促進…
こういったことがスムーズに進むようになります。
つまり、エネルギーに変換されやすい糖を食べると、身体の代謝は上がっていくのです。
代謝がよければ、食べても太りにくく、体温は高く保たれ、活発に動けるだけの元気があり、少しくらいお菓子などの嗜好品を食べてもきちんと排出できます。
上記抜粋終わり
ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季さんは上記のように主張しているのですが、私ははちみつに黒糖を積極的に摂ることについて反対です。お料理でほどほどに使ったりするには良いと思うのですが。
まず、黒糖もはちみつも高GI値です。つまりは急激に血糖値を上げるということです。
急激に血糖値が上がったとなったら、次は血糖値を下げるためにインスリンが大量に放出されます。
そして今度は血糖値が一気に下がり過ぎ、低血糖に。
そしてその下がった血糖値を上げるために今度はカテコラーミン(ドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリン)が放出されます。
インスリンが大量に放出されることも低血糖になることもカテコラーミンが大量に放出されることも、全て体に負荷があります。
工藤万季さんは、エネルギーに変換されやすい糖を食べると身体の代謝は上がっていくと主張されていますが血糖値を一気に上げるGI値が高いものを食べ続けることによって体への負担が大きく、逆に体の酵素が消費されやすいのだと思うのですが。
確かにはちみつや黒糖は精製糖や加工糖に人工甘味料よりは体に良いです。
つまりは腸内環境への作用に比べてGI値が低かったり、ビタミンやミネラルなどの栄養があったりしますが、何にせよ高GI値であることには変わりません。
工藤さんの主張には血糖値への配慮が無いので大変体にとって危険な食事方法だと思います。
今私が行っている低血糖症対策としては、血糖値をゆっくり上げるものを食べるということ。
タンパク質は炭水化物の二倍の時間をかけてゆっくり血糖値を上げるので間食にプロテインを飲んでいます。
たまにタンパク質では間に合わないエネルギー切れや低血糖の時に白米を食べたりおせんべいを食べることもあります。
今、白米やおせんべいを間食に食べて具合が悪くなることは無いのですが、タンパク質に比べてエネルギーの持ちは悪く、すぐにまた何か血糖値を上げるものが食べたくなります。
それがもしも黒糖やはちみつだったらどうでしょう?
黒糖やはちみつは白米よりもGI値が高いです。
黒糖やはちみつは白米よりもすぐに吸収されて血糖値を上げるので白米よりも、またすぐに何か血糖値を急激に上げるものが欲しくなり低血糖がますます悪化します。つまりはグルコーススパイクがどんどん悪化するのです。
ひめのともみクリニック | 機能性低血糖症 (himeno-clinic.com)から画像をお借りしました。
グルコーススパイク、つまりは血糖値の乱高下をグラフにしています。
私が実際行っている低血糖対策と経験からはちみつに黒糖などのエネルギー補給はお勧め致しません。
追記
低GI値のはちみつを低血糖対策に勧めている医師が多いので捕捉します。
はちみつは糖の種類として単糖類という分類ですぐに吸収されてすぐに血糖値を上げます。
糖の種類によって吸収時間は違う 東洋医学研究所®グループ 二葉鍼灸院 院長 山田 篤 平成30年3月1日号|鍼灸医学による研修の実績をご紹介|名古屋の鍼灸院、東洋医学研究所 (touyouigaku.org)から画像をお借りしました。
いくら低GIと言ってもすぐに吸収されると言うことはすぐに血糖値を上げます。そしてすぐに上がった血糖値はカテコラーミンが放出されてすぐに下がるということです。
なのでいくら低GI値といっても糖類の補食・間食はお勧めしません。