東明有美 オフィシャルブログ「Girls,Be Ambitious」Powered by Ameba -3ページ目

女性の就業と家事労働者

 あっという間に10月も後半です。

 10月中旬は仕事のために、日本に戻っていました。
 毎日のように仕事が入っていて、朝から晩までほぼ外出というスケジュールだったので、高齢の母の負担を考えて、今回はフィリピン人のヘルパーを同行しました。

 香港は、女性の就業率が非常に高いのですが、それを支えているのは外国籍の家事労働者(ヘルパー)の存在です(合わせて、香港は国土(?)が非常に狭いので、家族が近くに住んでいる確率が高い、ということもあります)。
 私も産後6ヶ月で仕事に復帰できているのは、ヘルパーのおかげです。
 
 香港では、ヘルパーの受け入れ体制がしっかりしており、待遇、給与など細かく規定されています。
 例えば、2013年以降は、最低賃金が4010HKD(現在のレートでは62384円)で、+食事代、健康保険料、住む場所の確保(香港のマンションはヘルパー用の部屋が付いているところが多い)などが必要です。
 日本の状況と比較すると格安ですし、女性が結婚・出産で退社することなく、就労を続けられるメリットは大きいと思います。
 そして、フィリピン人のヘルパーは、そのための教育をしっかり受けている人が多く、掃除、洗濯など私がやるよりもずっと上手いです。

 うちは、主にベビーのお世話をお願いしていますが、高齢者のお世話の資格(Care giver)を持っているヘルパーもおり、香港では多くの高齢者が外出の際にヘルパーを伴っているのを見かけます。
 
 日本人の性格的な問題で外国人を家に入れるのに抵抗があることや、言葉の問題もあるとは思いますが、外国人の家事労働者は少子高齢化社会の一助になるのではないでしょうか?

 決して「女性も全員働くべき」とか「専業主婦になりたいというのは間違っている」と言うつもりはありません。
 専業主婦になりたい、働く働かない、というのは女性自身の人生の選択です。
 一方で、「働きたくても働けない」女性がいることは悲しいことです。

 また、日本の中でも格差の問題、低賃金労働の問題、就業の難しさがあることも承知しています。
 外国人の受け入れは、日本人の雇用を脅かすという意見もあると思いますが、現状、すでに深刻な人出不足が問題になっている産業分野があることも事実です。
 
 成長戦略として法律が審議されているようなので、人権侵害などがないように、体制を整えることも含めて今後の展開に期待です。
 http://mainichi.jp/shimen/news/20150621ddm003010050000c.html