N先生へのインタビュー、後編です。
リンク先のアドレスは前編です。よければ前編を先に読んでください。
 

・ツッコミ

笑いの大前提として「おかしいことがおきるから面白い」というのがあります。ただ、その「おかしいこと」が度を越えていると、読者はそもそもそれがおかしいかどうか分からなくなります。そこで、ツッコミはそのあまりにもおかしすぎる状況を「おかしい状況なんだ」と状況説明をして、「あ、こういうことね」と読者に理解してもらって、笑いを生むのです。ツッコミというのはある意味、視点を与えることだそうです。状況説明をして「ここで笑ってください」というポイントを作っているのです。

更に先生に教えていただきましたが、読者が視点になる、つまり状況説明をしなくても笑えるギャグもある様です。ツッコミを使わなくても「あるある」だとか「絵の面白さ」とかを使い皆が理解できる範囲でギャグを作ることで笑いに繋げるそうです。そうすると「ツッコミがないギャグ」を作ることも出来ると仰っていました。

 

まとめ

「ツッコミ」は状況説明をすることで読者に「おかしい状況である」ことを示すためにある。

「あるある」ネタや「面白い絵」など、ツッコミを入れなくても「おかしい状況」だと理解できれば笑いに繋げることができます。

 

 

キャラ

「キャラがない!」という言葉を聞いた人は多いと思います。N先生はキャラを作る際、語尾や口癖を付けることが多いそうです。でも単にそれだけでは駄目です。キャラを出すには、そのキャラの属性と行動や背景が見た目と整合性がとれているのが大事だと仰りました。きちんと背景や属性といった裏打ちを作った上で、その裏打ちから発生しそうな行動や見た目を作ることが「キャラがある」への第一歩ではないかと先生は考えているそうです。例えば、過去にヤンキーだったキャラが時々荒々しい一面を見せるのも、キャラに背景があり属性と行動との整合性がとれている例ですね。

 

まとめ

語尾や口癖など台詞上のキャラクターの印象付けも。キャラ作りの第一歩になる。

そのキャラの属性に沿って行動やビジュアルを決めてみよう。

 

 

今回のインタビューでは漫画に関する貴重なお話を色々としていただきました。新人漫画家の方々、またはこれから漫画を描こうとしている皆さん、今回のお話を参考にしてはどうでしょうか。