今回は、原稿の縮小率と文字のQ数(キューすう)について解説します。

ポイントは、執筆時に原稿用紙の中に書き入れたセリフの文字が、雑誌でどのくらい小さくなるかということです。

 

・縮小率とは?

原稿用紙に描いた画は、雑誌やコミックスに掲載される時に少し縮小される。

この時どのくらいの割合で小さくなるかを表したのが「縮小率」です。

 

原稿用紙時(100%) → 雑誌掲載時(約80%) → コミックス時(約50%)

 

 ポイントは、原稿の画や「吹き出し内の文字」が小さ過ぎると原稿用紙上では読めていても、雑誌に掲載された時に縮小されて読めなくなる場合があるということ。小さ過ぎる画や文字を使って「頑張って描いた原稿が全く読めない」ということもあり得る。

 

 

・Q数(キューすう)とは?

 Q数とは、いわば漫画における文字の大きさのこと。原稿用紙に台詞を書く時に何Qの文字を使えばいいか説明します。ちなみにQは「Quarter」(クオーター)の頭文字から来ており、1Qは最小の文字サイズですが1文字が 0.25mm なので全く読めないでしょう。

 

16Q

基本的にはこの16Qが漫画で使える文字の最小のサイズです。台詞の文字量が多い時に使われる。

 

18Q

普通の台詞はこの18Qで書かれることがほとんどです。漫画で一番多く使われる文字サイズでもあります。

 

24Q

少し強調させたい台詞ではこの24Qがよく使われる。目立ちやすく読みやすいのが特徴です。

 

28Q

更に強調したい台詞ではこの28Qでも良い。感情的な台詞や叫び声と一緒に使われることが多いです。

 

 

・まとめ

どんなに画が上手くて話が面白い漫画でも、画や台詞の文字が小さいと一気に読みにくくなってしまう。それを防ぐために、掲載時に縮小されても読むことができる「適切なサイズ」を知っておきましょう。

 

 

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