44才になりました。
浄土宗をお開きになった法然上人は、43才の春にお念仏のみ教えにたどり着かれて、人びとに教化する決心をいたしました。
私は、43才でやっと父との別れを縁に、無常やら我が身の愚かさや一期一会や有り難さなどがわかる入り口に立てた気がします。
昨年までずっと父は私の誕生日にお祝いをくれていました。もうそんな年でもないのに…
こちらがお返しばかりするべきなのに…
照れくさくて、申し訳なくて、何か腹立たしくて受けとることに拒絶反応を示してました。
今さらですが、どんな形にしろ祝ってくれる人がいることはとても幸せだったんだなと
恥ずかしながらやっと気づきました
以前にもご紹介しましたが、法然上人は「我が身の人となりて往生を願い、念仏することは偏に我が父母の養い立てたればこそあれ」とお示しです
自分がこの世に生まれて、お念仏の縁に出会えたのは両親が根気よく私を育ててくれたからです。
そっぽを向き続けていた自分をずっと見続けてくれたからです。
この日を迎えられたことに感謝しかない。
また今から精進します。