読書感想文63 貴志祐介 エンタテイメントの作り方 | 恥辱とカタルシス

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作家志望、渋谷東子と申します。
よろしくお願いします。

桜が咲いてますねー。

 

こんにちは、渋谷です。

 

 

子供連れて児童館行って、ついでに図書館寄って本借りてきました。で、またこれを書いている次第。「本を読むよ」と言ったら読んでしまう私の悪い癖。「熱しやすく冷めやすい、冷めたら一瞥だにしない」と言ったのは夫でした。おっしゃる通り、さすが私のこと、よくわかってるなあ。

 

新しいの書く前に、小説指南書が読んでおきたいなと思って、貴志祐介さんの「エンタテインメントの作り方」を借りてきました。「悪の教典」が恐ろしかった貴志さん。本は読んでないんですよね。映画で見たんだったと思う。伊藤英明さんでしたね。

 

びっくりするようなテクニックなんかは書いてません。書いてませんが、エンタメを書く上での心構えや下準備を事細かに教えて下さっています。以下、私のために記すエンタメを書くための心得。

 

 

 

 

1 アイデアは降ってこない。「もし○○が××だったら」という視点を忘れず心に浮かべばすぐにメモをとれ。

 

2 メモをとっただけで満足しない。定期的にまとめ直して「ネタ帳」の形にしておく。でないと振り返った時に何が何だか分からなくなる。

 

3 社会経験は必須。社会に出ずにリアルな職業描写はできない。

 

4 プロットは厳密でなくてもいいが、冒頭、クライマックス、結末は決めること。その際そこかしこに「補助ブースター」を仕込むこと。小さな謎、ということですね。

 

5 リアリティを放棄するな。現実とかけ離れすぎると読者は置いてきぼりを食う。論理がなければただの妄想。

 

6 キャラクターは作りこめ。声のイメージも重要。弱点のない登場人物の魅力は薄い。

 

7 とにかく「読みやすさ」を追求すること。漢字も多用すればいいってもんじゃない。改行も適切に。

 

8 そのネタは短編向きか長編向きか。よく吟味してからプロットを組み立てないと間延びする。プロットづくりに時間をかけろ。

 

9 推敲は必須。第一稿は下書きに近い。油絵のように塗り重ねていく、もしくはばっさり切り捨てることで小説としての形を成していく。

 

10 作中作の使い方。強い印象を残すことができる。でも使い過ぎも読者の視線を散逸させる。注意しつつもうまく使うべき。

 

11 読書をすること。映画を見たりマンガを読んだりエンタメに触れること。読まない、見ない人が書いた作品には深みがない。

 

12 新人賞を目指すなら過去受賞作は要チェック。過去問を解くようなもの。

 

 

 

……とのことでした。うーん、はい。わかりました。おっしゃる通りに。言われた通りにやりますよ。まあ今から仕事しにはいきませんけど。それ以外はよく頭に叩き込んで実践します。夫の映画鑑賞にも付き合います。

 

ほんと自分で言うのも何なんですが、私とっても素直なんですよ。自分がやりたいのにできないことをやってる人が教えてくれたら、全部まるごと実践するんです。たまに教えてくれる人がとんちんかんなこと言ってる場合もあるんですが、まるごと信じちゃう。妙なマルチにも騙されたことありますしねえ。変な男も近寄ってきますしねえ。騙されやすそうなんでしょうねえ。見た目はにこにこしてるタイプじゃないんですが、なんか騙しやすそうなオーラが出てるんだろうな。

 

いや、貴志さんは決して私を騙そうとしてるんじゃないんだが。そんなわけなので(どんなわけだ)、今回もがっつり信用して頑張ります!

 

まずは読書だ。さあ次は何読もうかなー。

 

ではまたっ!