【戯言/その美学と自惚れ】

【戯言/その美学と自惚れ】

揺れる己の先と。
消せぬ己の後に。
先を見て後を懐かしむ無駄を知り。
それを踏み潰し生きる未来に私は存在しない。

無意味の程度の計りを贅沢に使う可能こそに私自身の価値が存在する。



──────TOUGH-GUY











【眠る男】.







湖での闇。 
男は何かを待つか。 
時が来るのを。
時が過ぎるのを。
経過の程。 
単位はそれ程大きな刻みではなく。 
せめて1日を幾度かの幅で意識したい。 
罪を償う冷たい部屋。 
外までの距離は全く問題ではなく。 
見えるか見えぬかのただその1点が問題である。
その場その位置が冷えきったコンクリートであっても。
窓があり。 
風が通り。
広がる空が見えるならば明日につながり。
雨の様子は。
思い出に心潤す大切な時となろう。 
あの男は。 
現実に戻りこの男は虚構の世界で静かに呼吸をする。 
4方向其々の背は当然中央にての点から広がり。 
そこからの向きにての思考言葉はその各々から生まれる。 
哲学基本的思いから。
快楽的我が儘と理想の自慰的夢物語。 
そして敬意の対象から不思議な形で静かに外れて行った女性の一部への強い執着を持つやわらかな肌を感じる老人のレンズを通しての心眼。
世を褒めて自身に傾きを呼び込む魔法を知るきっかけはどこからでも良い。
ただ知るか知らぬかの差で。
方向は変わり。
1日単位でその位置も変わる。





休日の朝。
私はもう1度眠った。
そんな事をぼんやりと思い出した平日の朝。





10月に入っても30度を越える時も。
それもそうだ。
むかしの夏。
涼みに行くという言葉があったが。
各家庭で涼める現在。
夏は窓を開けて扇風機って時代が再び来なけりゃ夏は長く強さを持つ暑さは続くって感じがするな。
この気密と密閉された場所が多い時代は。
もう野生に近いところに帰る事もない。

ホントかな・・・





TOUGHーGUY