1974―7
#82(9/20)
いつものように笑っている顔
引き裂きたい衝動があるものの
言葉無き均衡に身をすくめてしまう
そうして後ろめたい安堵さに
君はしばしの時を装いするのだろう
孤独 空虚 哀愁 それらが織りなす笑いの
何と面白いことよ
あの時もそうだった いや 思い起こすまい
その必要なんてありやしない
もう誰にも会うことはないとしているのだから
アイウエオ カキクケコ…
#83(9/21)
あなたへ
何を求めているのだろうか、自分は… あなたにはあなたなりの生活があるだろう。私には曖昧模糊だが歴然とした私が在る。その私が、何をあなたに語ろうとしているのだろうか。真っ直ぐに続く列車の軌道は、視界の限界に一見交わっているかのような錯覚を覚えるものの、その実一向にパラレルなままである。いっ時の時間の共有だけにしか、私は喜びの気持ちをあなたより授かることができないのだろうか。無理を言うまい。私はあなたとあなたの生活を大切にしよう。けれども、それは私にとって不安の何ものでもなく、願わくは私の生活の全てをあなたに委ねる衝動に駆られてしまう。何もかもがそれなりの流れを呈しているときに、私はしばしその淀みに身を置こうか… 所詮、空虚な流れに組みされているなら、束の間のものであっても、願わくばあなたよ! 手を取り合おう、流れに抗して…
#84(昨年の講義ノートに挟んであった)
何を憐れむことがあろう 奴らは笑っているのに
絶望の最中にさえ POSEとしての悲しみしか表さない
孤独の笑顔のなかに それさえも時の流れに
いつしかアイマイの気怠さに埋もれ
そして 遠い昔を想い出すように
真実の(?)笑いを取り戻すのだろう