1973―2
#54(3/23)
一人何処かへ出かけてみたい こんな時 やはり海が恋しい…
小豆島あるいは淡路島の山へでもとガイドブックを眺めるのだが、時間が足らない
北海道のあのオホーツクの色はどんなだろうか 未だ鉛色のしぶきをあげているのか
山も良い 独りで行くのなら もうじき行けるだろう 雪も溶け始めよう
やはり春になろうとしているからだろうか…!?
#55(4/2 25:00)
今にもドアを叩く音がしそうな… 今にも窓が開かれそうな…
こんな気配を感じて久しい 別に何を待っているわけではないし
否! 本当は判りすぎるほど解かっているのだろう
耳を澄ましてみる
けれども やはり届いてくるのは 何千年も以前より変わらぬ川の流れである
ザー 間断なく…
太古の人々も この川辺に住んだ時
同じように人の訪れの気配を聞いたものであろうか
その気配 川の流れが生みだすもの
#56(4/26)
旧いノートを紐解いてみよう 何かが見つかるかも知れない
追憶を繋げる時間の中に 僕等大切なものを忘れてしまっていくのだろうか
電車や車の動きに感じる音を 時はさせない
その流れに乗っかった人間が 妙に騒々しいだけなんだ
そうだ 我が身を対峙させよう
そのために 旧いノートの紐を解こう