1972―2

 

#22(10/19 池袋tomorrow)

いつか 初雪の音が川のせせらぎに交じって僕の耳に届いたとき

和夫よ! 君のもとへ手紙を書こう  ゆっくりと 

一字一字を確かめながら

そしてその時は 押入に待っている炬燵をだすんだ

 

 

#23(11/1)

貼紙が見えないのですか 私の部屋は「忌中」です 勝手に入らないで下さい 

シッ! 静かに

そう 夕べ蠅が

今は そっとしておいて下さい 喪があけるまで

 

 

#24

我が眼を見せぬための色眼鏡が 

未だ口を交わす機会の乏しい友に眼を透かれ愕然とす     

虚飾の虚飾は所詮虚飾にしか過ぎぬのか? 

 

 

#25(11/2)

ひたすらの憤怒は何の空間にむかってか!  

空間  少なくとも空間を満たすための「空間」    

なんと不明瞭な語句か  

そんな観念的な空辞にすら固執し続ける自分  

恰も己の間隙が充たされるかのように   

彼我に横たわるもの(所詮、赤の他人、俺は俺、人は人という語句を欲したがる自分だが)

現実 なんであるのか   

「空間」という物質的観念性ゆえに、それは観念的語句にのみ表象されうるのか   

果たして moral   law  legalな人間たるにおいて人間たりえるのか    

または 空虚性=空間でしかありえぬのか  

人間を物質視する mere idea も終局的に理解可能の感もあり

いわゆる下部構造による経済関係の設定?   

どんな美辞麗句必要なし  自然に(?)同化しうるのなら