「大空を紅に染め、」は、九年前にFC2小説に連載する形でまとめあげたものだ。書き終えたあと、ふたつの課題を僕は抱えた。そのひとつは、FC2小説では、制約上掲載できる写真に限りがあったので、どうすれば遺された多くの写真に今一度光を当てられることができるだろうかということ。そしてもうひとつは、やはり出陣式まで執り行われた陸軍特別攻撃隊神鷲隊第二百六十七隊の出撃が何故中止になったのか、あるいは父親が残されたのは何故なのかということである。
写真については、遺された多くを今回は載せることができた。集合写真は、拡大すれば何とか個々人の識別もできるのかなと思っている。
以前、FC2小説に発表した折に投稿してくださった方がおられた。村山さんとおっしゃる方で、「私の叔父は少年飛行兵10期出身でしたが、特攻隊で戦死しました。昭和18年11月ごろ宇都宮陸軍飛行学校下館分教所で藤田保氏に教えを受けておりました。…叔父は助教として特操1期生をお教えしておりました。特操1期生の中には戦後文化放送のアナウンサーであられた山谷親平氏もおられたようです。」と書かれてあり、さらに「少年飛行兵10期生の写真があると書かれておられますが、もしかしたら叔父が写っているかもしれませんね。興味があります。」との内容だった。その投稿をずっとずっと僕は気に掛けていた。遅くなってごめんなさい。今回、やっと写真を掲げる機会を得ました。叔父上は写っていらっしゃるでしょうか。今更ながら、叔父上のご冥福をお祈りいたします。