先日、食料不足の真っ直中、その調達でスーパーに並んだ時のお話。3時間半かけてやっと店舗内に入るとこのようなモノが売られていまして。



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けずり花…そうか、もう春彼岸なんだなぁ、と思った時、ふとそう言えば昔けずり花の記事を書いて、しかも追記を臭わせておいて放置していた事がフラッシュバック…まぁこの記事 のお話なんですがねぇ。


この日、お仕事中に彼岸という事もありふとお寺に寄ってみたんです。すると、お地蔵さんの前に備えてあったのがこのけずり花だったんです。


あたしゃ、今までお墓に来た事はあれど、どうもしっかりと周りの様子を見ていなかったみたいで、なんだこの木を削って作った花は…と、この時まじまじとお地蔵さんにあげられていたけずり花を見ていると、お墓参りに来たと思われるおばあちゃんに、そんなに珍しいのかい、けずり花が?と声をかけられました。


その昔、今のようにモノを運ぶ技術が進歩していなかった頃、東北地方の春彼岸にお花をあげる事が出来なかった。そこで、昔の人はこしあぶらの木をけずり、紅を使い色を入れて花に見立てて、お供えしたのよ。


と、説明してくれるおばあちゃん。なるほど…そりゃ今みたいにハウス栽培とか無いでしょうしねぇ、としみじみするあたし。おばあちゃんは話を続ける。


所がね、このけずり花って、年々なかなか売ってなくなってきてねぇ…今は生花がこの時期に簡単に買えるけど、やっぱり春彼岸はけずり花の方がしっくりくるのよねぇ…


と、残念そうにしていた。そこまで話すとおばあちゃんは軽くあたしに会釈をして、お墓の方へと歩いていった。その後、まだけずり花をまじまじと眺めるあたし。うーん、この花の部分の薄いけずりっぷりなんか、職人の技だよなぁ



無い物強請りは昔からあるけど、昔の人は無い物を補う為に知恵や工夫を凝らしたんだろうなぁ…なんて思いながらお昼にはじめて入る元祖ラーメンショップ(一般的にパンダラーメンなんて言われるラーメン屋)にいったら、いつもの、他の店ならどこでもそうなんですが白濁としたスープではなく、煮干しベースのあっさり醤油味が出てきて、まぁ、このあっさり味もいいけどやっぱりいつものパンダラーメンが食べたい!ってことで次の日別なパンダラーメンに行きますた、そんな話だったんですがね。


あれから一年経ち、うちの地域は無い物強請りの真っ直中。電気ねえガスねえ水道ねえ食料ねえ…今日現在、物流関係が徐々に回復しつつあるし、ライフライン屋さんがインフラの整備を頑張ってくれているので、段々とそれらの問題は解決しつつあるのですが、ひとつ未だにどうしようもない位並ばないと手に入らないのが、


「ガソリン」


こればっかりはどうしようもない。夜通し並んだとしても、そこのガソリンスタンドが開くとは限らないし…で、ふと思い立ったのが、「ガソリンは作れないのだろうか?」という事。世界のインターネッツですもの、調べればあるんじゃないか?と考え、検索する事数分、あっさりと答えがありまして。図解しますと、






豆腐屋の曲がり角



ええ、いつものように非常に解りづらい図解ですが、説明しますと、ガソリンは原油の中にある液体で、原油は重油、軽油、灯油、ガソリン、ブタンと言う液体の集まり。ガソリンはこの中で2番目に沸点が低く32度で気化するので、原油を32度で暖めて気化した気体を集めればガソリンと一番沸点の低いブタンが取れて、それを今度はブタンの沸点は-0.5度なので1度位まで冷やしてあげればガソリンと分ける事が出来る…だとか。なるほど、重油が必要なのか…


…ええ、


大人しくガソリンスタンドに並んだ方がいいですなwwww



一時期話題になったバイオガソリンだともっと精製に手間がかかるようですし…そもそもこの状況なら被災の大きかった場所に燃料を流した方がいいに決まってますからね。あたしゃ供給が落ち着くまではチャリンカーでいますよ。結構どこまでもいける自信がありますしねぇ。