ウチの会社、大分前にやめた人の送別会を明日行うらしい。


何を今更…と思ったが、まぁそれはいいとして、当の送別会の内容がえげつない。
まず、明日。行事としては衣替えがあるくらいで、普通の平日である。それなのに、秋だからという理由で芋煮で送別会を行うらしい。


しかも仕事が終わってから夜に…しかもしかも、肝心の芋煮は会場の人に予め作ってもらうなんてなんの芋煮の醍醐味を感じられない仕様。しかもしかもしかも、送別会の話を聞いたのは昨日だったりする。なんて突然な…あたしがハブられているだけかと思いきや、他の人も昨日聞いたとか…なんて突貫工事なんだ…まぁこういう突拍子もないイベントってブラック企業には良くある事。



で、又聞きの話だったので幹事である目上の人に直接、ちょっと本当に芋煮やるんですか?って聞いたら、






あ、おょょ。あんた送別会の司会ね。



とか、全くレスになってない上になんか無茶振りまでされる始末…その話を聞いて、芋煮云々より、





あぁ、司会じゃ飲めないな。



とか瞬時に思った、ブラック企業にすっかり馴染んでいるおょょですこんばんは。タダ酒の機会を逃してしまうとは…残念。司会の話を受けたのは、別に得意とかではなく、ただ送別する人に恩があったりするだけ。義理と人情は厚くてもいいかなぁなんて。



さてさて、身の上話で始めてしまいましたが、この芋煮会。最近知った事なんですが、東北地方(青森を除く)新潟、関東が主に芋煮をする地域らしいですね。つまり、東日本の風習。当然知らない方も居られると思いますので、まずは少しその説明をしたいと思います。



元々は、里芋の収穫を祝う行事だったみたいですが、最近はこう寒くなってきた秋の季節に、山や河川敷に鍋を持ち込んで、芋の入った汁物を作り、その横でバーベキューをしちゃってどっちが主役か解らないなぁとか言いながらお酒を飲み、酔っぱらって誰かが川に落ちるイベントの事を芋煮会と言います。あ、鍋は川の水で洗うんじゃないぞ!浄水するのに大変だからっ!



肝心の芋煮の味付けは、主に2通り。地域によって違います。よく山形風と仙台風なんて言い方がされますが、実は山形の中でも地方によって違うんだよ、とか言い出すとキリが無くなるので略。山形風は醤油ベースの牛肉仕立て。仙台風は味噌ベースの豚肉仕立て。これらの芋煮を作る用の鍋が大手スーパーで無料で借りれちゃうくらい、北の方ではメジャーな秋のイベントなんですよ。やや表現に誤りがあるかもしれませんが、芋煮会とはこんな感じなのです。



あたしも、そんな芋煮フィーバーの都市に生まれ育っていますので、毎年主に、悪友が主催する芋煮会や先日飲んだくれていた地元の仲間等で開催する芋煮会にお呼ばれします。と、言うかあたしがお呼ばれしないと芋煮会になりません。作る人がいなくなるから…あわあわ。


いや、別にあたしが居なくても、ゲストで来た女子とかに作らせればいいんでしょうけどね。あれだ、ワンピースのサンジみたいなもんで、奴らの好みが解るというか、あたしが作らないとどうもしっくり来ないらしい。思い起こせば15の時からあたしはこんなサンジ的役柄をやらされていた訳でして、タダの都合のいい人…とかまぁその辺は目を瞑る、てか考えないwww。芋煮を作るのは嫌いじゃないですしね。


ちなみに悪友は、お前の作る天津飯が食いたい。とか今でもたまに言ってきたりします。あたしゃあいつの彼女じゃないのにwwwwwww


でもまぁ、そんな芋煮会に参加して作るのはいいんですがね。不満もあるっちゃある訳で。それは、あたしの住む地域が、仙台風の味噌仕立て芋煮を好むという事。あたしゃ個人的に山形風の醤油味のが好きなんです。味も繊細ですし。本当は醤油味で芋煮をしたい。しかし、地域性からか、あたしの周りの人間はそれを許さない。味噌じゃなきゃやだとか言うんです。山形出身のせいたん(せいたんはこの過去記事参照)でさえ、味噌味がいいとか言いやがるwww



ぶっちゃけ、味噌味の芋煮は、豚汁と変わらないし、味噌って日本一優秀な調味料(個人的に)なので、よほどさじ加減を間違わない限り、失敗する事もない。そう思っても誰もあたしに醤油味を作らせようとしてくれない…悲しい。


なので、あたしが芋煮を作り始めて当初こそ普通に作って、皆が食べている途中に、キムチサプライズをするくらいだったんですがね、段々と実験をするようになってきたのです。如何に変わった味噌味の芋煮を作るのかって。



最初こそ、味噌がどうだとか、ダシがどうだとか、野菜がどうだとか試行錯誤を重ねましたがね、画一的な味噌味からどうしても抜け出す事が出来ないでいた。理由は言わずもが、味噌を使っているから。やっぱり味噌は強い…根本から考え方を変えなければ味に劇的な変化をもたらす事が出来ない…味噌の縛りは変えられないから…ベースを…ベース!?


毎年毎年、味噌味の芋煮に苦悩するあたしにまたもやアイディアの天使が舞い降りましたwww山形風は牛、仙台風は豚、その固定観念を取り払えってwwwww




で、芋煮にお呼ばれしたら、前日にこの店にあたしは行くようになりました。→ここ。







通称、肉の動物園www




人以外のお肉は大抵手に入るお肉屋さんですwwwwwこのネーミングセンスにパンクらしさを感じあたしはとても気に入ったwwwてか、どうせ味噌強いからわかんねぇだろとか言いながら友人に何かの肉を食べさせていた記録を今日はここに残しますwww題して、暗黒芋煮会wwwいつ誰とは大抵忘れたし曖昧だから略wwwあと、あたしの周りはあたしよろしく味音痴www女子が居る時は実験していませんので悪しからずwwwだって、恨まれるの怖いものwwwさて、レビュー開始っ!




豚の背脂


まず実験開始時に入れてみたモノ。あたしが芋煮を作り出した頃に流行っていた背脂チャッチャ系に肖って、大量の背脂を芋煮にぶち込んだ。越して越して、固まりは取り除いた。

すると、コクがあって今日の芋煮はおいしいね、とか言われて終わりますた。うん、背脂って飲み物だし。


危険度☆






牛肉


てか、なんで味噌に豚肉なんだよ、誰が決めたんだよ、とか反逆のマーダーで牛を入れてみた。しかし、誰も牛だと気づかなかったwwwwwてか、別に変な味はしないし、肝心の牛臭さは味噌の足下にも及ばないwwwww


危険度☆






馬肉


桜肉。刺身でいける奴をわざわざ芋煮にぶち込んだ。結果、誰も何の疑問を持たないwwww牛の後にやったからかなぁ…えらい硬い牛肉って感じで対してやばいモノでもなかった。


危険度☆






ダチョウ


なんてか、鳥というよりは牛に近いと言うか…鶏よりカモというか…これもまた普通に美味しかった。うん。


危険度☆







うん、海の生き物だけど…うーん、やっぱり芋煮に入れちまえば牛に近いかな。えらい硬いけどね。そもそも、鯨肉の味噌漬けって料理あるよね。


危険度☆






アザラシ


多摩川のタマちゃんが流行っていた頃のセレクトwwwしかし、こいつもまた普通。鯨に近いと言うか、煮ると硬くなるというか。違和感なくいけるわ。


危険度☆






カエル


今まで、鳥類、ほ乳類とかセレクトしているから駄目なんだよ!とか言いながら思い切ってセレクトしてみたカエル。食用って、道ばたで見かける奴より大きい肉しているんですね。


で、カエルは今までの肉とは評判が違った。


な、なんだこの肉とか言われた。そりゃそうだ、今までと違いカエルの足だったからwww


で、ああ、鳥の手羽先だよ煮込んだからなんかちがうんじゃね、とか言ったら皆信じて終わったwwwwなんか、味も鳥に似てます。しかし鳥よりずっとお値段高いですwww


危険度☆☆






ワニ


てか、ワニ肉なんて散々美味しいと評判じゃないですか。しかし色々試しても代わり映えがしないから敢えて入れてみた。煮たら変わるかもなんて思った。





…普通に美味しかった。鳥のささみと白身魚を足して2で割った、みたいな感じ。誰も疑問に持たないしwww


危険度☆





さて、



全然レビューになって無いけど、本当に味噌の魔力にどの肉も勝てないんですよwwwww試してもらえば解ると思うけど、暗黒芋煮会なんてタイトルなのに全然暗黒じゃないwwwしかし、唯一、一つだけあったんです。やばい肉が。それは、








熊肉って、独特の臭みと、ほろ苦さをもっているんです。で、芋煮の鍋にぶち込んだ瞬間からなにやら異臭が…


うあぁ!臭い!



何入れたのさ!


って悲鳴を無視して作り続け、皆に喰わせたら、熊肉だけはお前なんか変なの入れただろう!って怒られたwwwあの臭みは味噌で煮るでは消えないな。例えられませんwwwリラックマも同じ匂いかと思うと嫌いになれるよwwwあ、匂いを除けばやっぱり筋張った牛みたいな肉でした。しかしこれだけはオススメ出来ないwww100グラム1000円するしなwwww


危険度☆☆☆☆☆☆☆


しっかし、こう書いてみるとやっぱり味噌は偉大だなぁって思う。多分そのままでは躊躇するお肉を、何て事無くする効果があるんだから。熊は別格ですがね。結論、大抵のモノは味噌味芋煮に入れてもよく解らないwwwwww変なモノを食べたくなければ山形風を推進しましょう、いい加減あたしも山形風作りたいようwwwwww






追伸


今度、どこかにお呼ばれして芋煮を作る事になったら入れるモノ。










豆腐屋の曲がり角



マムシwwww




こんなものがなぜかうちにはありますwwwマムシ芋煮が食べたい方は是非あたしにご一報をwwwそれだけwww