先日慣らし運転を終えてオイル交換も行ったので、エンジンの調子を確かめるべく早朝から走り回ってきました。もう距離を稼ぐ必要は無くなったので、道中はコーナーの立ち上がりでVVAが作動する7000回転以上まで回してみたりしながら、比較的近い場所にある林道を軽く走ってみることにした。

 

なお、特にスピードを出したりもせず大人しく通り抜けただけなので悪しからず。

 

 

距離としては短いが、傾斜と凹凸がなかなか良い場所なのでサスペンションの具合を確かめるには向いている。少なくとも普通のオンロードバイクで走るにはしんどい路面が続く場所だ。ざっと走ってみた感想としては、WR155Rのサスは良く動くので路面のショックを上手く吸収し、ギャップを超えてもケツが跳ね飛ばされるようなこともほとんどなかった。装着されているIRCのGP-21/22で、林道を走るにはちょうどいい。エンジンパワーも低速から扱いやすく、ギクシャクしたりすることもないし、その気になればアクセルを回して一気に加速することも可能。

 

なにかとエンジンに目が行きがちなバイクだが、足回りのストロークの深さは特筆すべきものがあると思う。

 

当然だがWR155Rは最初から『オフロードバイク』として設計されているので、林道程度なら水を得た魚の様にスイスイと走ってくれる。XTZ125は『オフも走れる通勤バイク』であって、この辺が根本的に異なるところ。もちろん普通の林道程度なら余裕で走れてしまうが、乗車時の安定感は車体の差でWR155Rの方がずっと上だと感じました。

 

機嫌よく朝の林道を走っていたが、最後は大きな水たまりに行く手を阻まれて引き返した。

 

 

『神は言っている ここで突っ込むべきではないと』

 

一応、左端を渡れなくもなさそうに見えるが、ひどくぬかるんでいて乗り込む気にはなれない。タイヤもグチョグチョになるし、安易に乗り込むと滑って水たまりへ転倒する未来が見えたので、ここで大人しくUターン。足回りの具合を確かめるにはこれでも十分だったので良しとする。

 

 

デカールにも書いてあるように、エンジンオイルはヤマルーブシリーズを使ってやるのが一番だろうと思う。

 

最後にエンジンオイルを入れ替えた感想としては、回転の伸びがスムーズになり、高回転まで気持ちよく回ってくれる。VVAが作動する7000回転以上まで回すと、エンジンが心地いい高回転音を出すので、乗っていてその気にさせてくれるバイクである。排気量が155ccなのでエンジンを回した所でスピードは知れているが、一般道で高回転まで遠慮なく回して遊べるのは実に楽しい。コーナーの立ち上がりや少し早い車の流れもしっかり加速して駆け抜けていけるし、高速道路でも常識の範囲内なら十分に走っていられる。

 

普通のオフロード用空冷シングルエンジンでは、高回転まで回すとエンジンがしんどそうな状態になり速度も伸びてこないものだが、このエンジンはレッドゾーンまで息継ぎをすることなく回ってパワーも付いてくるという、感心するほど良くできたエンジンである。200ccくらいまでのクラスなら、間違いなく最高ランクの傑作エンジンかと思う。

 

 

燃費も1Lで45km前後とかなり優秀

様々な点で長く付き合っていけそうなバイクだ

 

そんなわけで今回はここまで