本当に久しぶりに休日が晴れたので、近所へ買い物がてらバイクで走り回ったりしてきましたが、サスの調子がいいと運転が楽しくて良し。久々に海の方まで走ったりして満喫したあと、帰宅してちょっとした作業を行った。正直記事にする内容でもないが、せっかくなので書いておく。

 

前回のフォークオイル交換時、実は一番苦労したのはホイールの取り付けだった。厳密に言うとフロントのアクスルシャフトを差し込むのにてこずったのだが、作業中から「こんなに面倒だったか?」と思っていた。その後、バイクのメンテナンス動画など眺めていた時に、フロントホイールの着脱場面があり、その時にホイールをいとも簡単に取り付けていたのを見て、ふと気付いたことがあった。そこでXTZ125のパーツリストを確認したところ、ある事実が判明した。

 

まずは前回のフロントアクスルの差込み方向を確認してみる。

 

 

フロントのアクスルシャフトは乗車位置から見て、車体左(クラッチ側)から右(アクセル側)に向かって差し込まれているが、この向きだと車体右側にあるカラーとフロントフォークにシャフトを通すのが非常にめんどくさい。ホイールが重く、カラーがすぐに落ちたりズレたりしてしまうので、実際かなり苦労させられた。

 

次にパーツリストの画像を確認してみよう。

(BGM:Xファイルのテーマ)

 

パーツリストではフロントアクスルの差込み方向は車体右側からとなっている。この方向から差し込めば、右側のカラーを先に通してからホイールにシャフトを通すので、カラーが脱落して難儀することもない。メーターギアはケーブルが繋がっていて地面に落ちたりはしないので、カラーよりは扱いが楽である。よって右方向からシャフトを差し込むのが正しいのは間違いないだろう。

 

なんで逆なんだよ!(半ギレ)

 

などと怒りを覚えつつも、もしかして以前の作業で自分が方向を間違えたのかもしれないと思い、過去の画像を確認してみた。

 

 

これは2018年、XTZ125を購入直後の画像。

この時点からシャフトは左側から差し込まれているのがわかる。つまりこれは、XTZ125を組み立てた販売店か工場のスタッフが間違えていたということになる。それを2年も気付かない自分も大概だとは思うが、仮にもバイクを販売する側のプロである連中が間違えるのは問題ではなかろうか。最初から頼ってはいないが、今後も靴下みたいな名前の販売店にはバイクの整備を任せるのはやめることにする(怒)

 

そんなわけでフロントアクスルの向きを変えて装着

 

 

ホイールの着脱が嘘みたいに簡単だった。

後輪については最初から右側からシャフトが差し込まれていたのと、両側にカラーがあるので向きはあまり気にしなくても良さそうではある。

 

 

次に、前回のフォークオイル交換時にフロントキャリパーを取り外したのだが、その際にブレーキパッドの隙間を押し広げる作業を行った。その直後からまたもブレーキが硬くなったので、エア抜きを行うことにした。フルードは少し前に交換したばかりなので、そう頻繁に新品と交換するのはもったいない。手順としては簡単で、まずリザーブタンクの蓋のネジ2本を外し、蓋を軽く浮かせておく。蓋を完全に外すと空気中の湿気を吸ってしまうので、なるべく大気に触れさせないため。続いてキャリパー側のニップルに8ミリのメガネレンチとホース、注射器を接続する。

 

 

こんな感じ。

 

後はメガネレンチを左に回してニップルを緩め、注射器のピストンをゆっくり引いていくとフルードと一緒にエアが抜けてくる。ただし、ここでフルードを一気に抜いてしまわないように。エア抜きは慎重に、少しずつ行おう。たまにリザーブタンクの液面を確認して、タンク内が空にならないように注意しましょう。ある程度フルードを吸い出したらニップルを締め、ピストンを引きながらニップル側からホースを慎重に外せば、ホース内のフルードをこぼさず注射機内に回収できるので、このフルードはまたリザーブタンクへ戻す。この行程を数回繰り返せば、フルードを交換せずともエアを抜くことが出来る。エアが完全に抜け切ってフルードを元に戻したら、ブレーキレバーを数回握ってブレーキのタッチを確認し、ぎゅっと握り込める感覚であればOK。エアを噛んでいるとブレーキを握ってすぐに固く、握り込んでいけないので分かるだろう。タッチが正常ならフルードの蓋をネジでしっかり固定し元通りにすれば作業完了。もしフルードがこぼれたりしてブレーキやホイールなどに付着した場合は、多めの水でしっかり洗い流そう。少量でもフルードは塗装を冒すので要注意。

 

今回の作業では、想像以上にエアが多く噛んでいて驚いたことも付け加えておく。フルード漏れこそないが、ブレーキパッドを押し込んだりした程度で多量のエアを吸い込んでしまうのはおかしいので、遠くないうちにピストンシールなどを新品に交換するなどのメンテナンスを行いたいところである。

 

 

後はブレーキがしっかり動作するか確認しておきましょう。

ブレーキの整備等は人命に関わる部分なので、作業は自己責任で慎重に。自信がなかったり手順をよく知らない人は決して真似をせず、ディーラーかショップに任せましょう。

 

そんなわけで今回はここまで