この秋は雨天が続きがちで、師走早々からも大雨だったりでバイクに乗る日を削られる。

そんな合間にも時間を見つけてXTZ125の点検や簡単な錆対策は継続していた。

先日、久しく測っていないバッテリーの電圧をチェックしてみた。

 

エンジン始動前 

 

 

12.7Vくらいでほぼ正常値

 

エンジン始動後

 

 

14.8Vくらいで共に異常なし。

普段、特に最初のエンジン始動はキックでかけることがほとんどなので、

バッテリーにあまり負荷はかかっていないと思われるが関係は不明。

なんにせよ好調なのは良いことである。

 

バッテリーの電圧については何も問題は無かったが、セルを回した直後、

ホット側の端子から煙が上がったのを目撃。

何事かと一瞬焦ったが、よく見ると端子を固定するネジがかなり緩んでいて、

あと少しで外れる寸前という状態だった。

長らく乗りっぱなしでバッテリーを見ていなかったので、振動で緩んだのに違いない。

一応端子には通電グリスが塗られているので、通電で熱を持った時に煙が出たようだ。

ちゃんとネジを締め込んでからセルを回して確認し、煙も出ずひと安心。

 

我がXTZ125に搭載されているのは台湾バッテリーなのだが、どうも端子のネジが緩い。

これは最初からこんな調子だったのであり、自分が締め忘れたわけではないのだ。

ホントだよ。

 

 

昔の写真を再掲。

この端子を固定するネジは六角&プラス穴が開いているタイプなのだけど、

このプラス穴の精度がよろしくなく、サイズの合ったドライバーでもすぐ滑る。

素材もおそらく鉛系で柔らかいので、きっちり固定するのは難しい。

かといってメガネやスパナは場所が狭く力をロクに入れられないので、この辺は値段なり。

ソケットも正直使いにくいというか、力を込めすぎると逆に変形しそうで怖い。

バッテリーの性能自体は問題ないので、定期的に端子の緩みは確認しよう。

 

 

で、いつもの錆対策など済ませてから、近所へ買い物などでひとっ走り。

するとなかなか珍しいバイクを目撃した。

 

 

スズキのエポである。

2ストローク50ccエンジンのレジャーバイクというカテゴリだった。

エポという名前はそのまま「エポック」から取ったという。

有名なホンダのレジャーバイク、モンキー50の対抗馬としてスズキが用意したのがこれ。

存在は昔から知っていたが、実物をバイク屋以外で目撃したのは初めて。

せっかくなので、持ち主には悪いがこっそり舐めるように観察する。

 

 

実に愉快な作りをしたバイクだと思う。

車体には錆が多く、あまり大事に乗られてないようにも見えるのが残念なところ。

しかし独特な形状のフレームや燃料タンク、懐かしの空冷2ストエンジン、分厚いシートに

スプリングが剥き出しのフロントフォークなど、見てて飽きない。

ブロックパターンの太いミニタイヤも、これがレジャーバイクであると強く主張してくる。

売れ行きや知名度はモンキーに遠く及ばなかったようだが、個人的には昔のスズキの

独創的が過ぎるバイクは結構好きなものが多かったりする。

実際に乗るかどうかはおいといて(笑)

 

いい意味でも悪い意味でも唯一無二、それがスズキの味であろう(独断と偏見)

 

 

ちなみにモンキーの対抗馬は、ヤマハもポッケやフォーゲルなるものを用意していた。

 

 

上がポッケ、下がフォーゲル。

オニギリのようなタンクがかわいい。

しかし見ての通り寸詰まりなホイールベースに後ろ寄りな着座位置のおかげで、

あっという間にウィリーするという謎の個性が与えられていた。

 

さっきのエポも含め、この頃は楽しいミニバイクが多かったように思う。

こういうのだったらもっと気軽に近所を走れるのに。

 

 

話を戻すと、さらにもう一台スズキの原付を発見したのでこれも観察。

GS50という比較的最近のバイクである。

 

 

ウィキペディア先生によると2005年に発売され2007年には生産中止となった短命バイク。

どうりで見覚えが無かったわけだ。

しかしこう言っては何だが、デザインやら色々と中途半端な感が否めない気がする。

貴重な原付MT車としての価値はあったかもしれないが、もう少し個性が欲しいところ。

小排気量バイク(オフとスクーター除く)は個性で勝負する世界だと個人的に思っている。

最近だとクロスカブなんかはいい成功例だと思うし、上に挙げたレジャーバイクのような

ひと目見てこれだと思うような個性が欲しい。

 

よってこちらはあまりよく見ていない。好きな人には申し訳ない。

 

 

最後にXTZ125の各部をちょっと確認。

 

 

日頃の点検やメンテの甲斐あって、目立つ錆などは一切なし。

大陸製のバイクだが、各部を見てもあからさまに安っぽい感じがしないのも◎

ヤマハのバイクは大事な所を手抜きしないイメージで、実際そうであることが多い。

フルサイズのオフロードという構成も乗りやすさに貢献している。

 

というわけで色々と再確認できたので今回はここまで