燻製器の作り方 特許出願中 コクヨ製引き戸式燻製器 改1号 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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   鹿撃ちに北海道に行ったKさんは,手先が器用だからなんでも自分で作ってしまう。子供も作れば,物置きも作る。今は大量に捕獲したシカ肉で,ソーセージや鹿肉ジャーキーを作っている。

 

   鹿肉ソーセージ      鹿肉ジャーキー

   

 

  そのための燻製器も自分一人で作った。結構大きなもので,鹿肉ジャーキーなら一度に6キロつくれるという。この燻製器の本体は,廃品のコクヨの書類ロッカーだ。知り合いからタダでもらってきたものだ。もらってくれたお礼に鮭が一本ついてきたというから,持ち主もよほど持て余していたのに違いない。それとも道産子のおおらかさなのだろうか。

 

        コクヨ製引き戸式 燻製器改 1号

 

    この燻製器には様々なミソが隠されている。

    ロッカーの全体を断熱ボードで覆い,引き戸式の外側の扉に3ミリの断熱ボードを,内側には2ミリのものを張り付け,ちゃんと開閉できるようにしたのもミソだ。そしてロッカーの裏側には,上と下に一か所ずつ穴をあけダクトでつないである。一方の穴には電動の小型換気扇を取り付けてあるから,熱い煙が本体内を循環する仕組みになっている。この換気扇のおかげで本体内の温度は上も下も一定に保たれるのもミソだ。この小型換気扇は,人からもらってきたものだが,この出所は絶対言えぬ。何としても言えぬ。これもミソだからだ。

 

 

   食材は,三段式ネットの万能干しカゴに並べ,このカゴをロッカーの天井から吊るすだけだから,とても便利だ。無精者の私は,このミソが一番のお気に入りである。ロッカーの下には2台の電熱器が据えられ,この上に鉄板を敷き,その上に木材チップを乗せて炙ると煙が出て食材を燻す仕組みだ。熱が強いと燃え上がってしまうから,外に取り付けたコントローラで火加減を調節できるようしてあるのもミソだ。たくさんのミソのある燻製器である。名付けて『コクヨ製引き戸式燻製器 改1号』という。

 

引き戸式扉を外した燻製器の内部構造

       燻製用木材は山から拾ってきたカエデ,ナラ,サクラ,シラカバで実験中。

         買ったのは耐熱ボードとダクトと電熱器だけ。出費費用は約6000円だ。

 

 山菜シーズンが終わる6月中旬以降は,ヒラメ釣りやマス釣りをして燻製を作るとKさんは,張り切っている。イギリスに遊学した時,キッパーと呼ばれるニシンの燻製やスモークドコッドローというタラコの燻製を喰ったが,あれは旨かった。今度は,それを作ってみるがよい。

 しかし,何でも作るといってもメカケだけは作ってはならぬ。奥様や一人娘が泣くぞ。ただ近くのスナックまで20キロはあるというから,その心配は無用かもしれぬ。とにかく,ずうっと一人で山にいて,町には出てくるな。だからと言って,ヒグマの順子やキタキツネの慶子に手を出してはならぬ。ヒグマには齧られるだろうし,キツネには寄生虫をうつされるぞ。特にキツネのエキノコックスは恐ろしいから注意が肝心だ。