todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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火縄銃を切り口として
日本人を考えるブログ
です。

        

 

 南浦南之の著した『鉄砲記』は,天文12年8月25 日に一隻の大船が種ケ島の南端の小浦に着いたと記している。これが我が国への鉄砲伝来の端緒だった。天文12年この日は,新暦に直すと9月23日である。481年前の今日が,日本への鉄砲伝来の始まりだった。

 

種子島への道

本図引用は日本の武器兵器: トップ (xn--u9j370humdba539qcybpym.jp)

 

 南方から日本に帆船で来るには10月まで吹いている南風に乗る必要があった。11月になると南風は吹きやみ,冬の北風が吹き始めるため,南方から日本には来れなくなる。昔の帆船はこの季節風を利用していたので,一年に一往復の貿易しかできなかった。

 鉄砲を日本に伝えたポルトガル人達は,台風シーズン真っ盛りの9月に,マレー半島辺りから出港したのだろう。台風も恐れず大海に船を出したポルトガル人の勇気は凄い。

 その結果,彼らは日本を発見し,日本への航路を開拓したのである。歴史を変える原動力は,死をも恐れない勇気なのだ。

 

種子島

 

481年前にポルトガル人が入港した赤尾木港