最近、ちっとも話題に上がらない「私のしごと館」。
3月で廃止されるのだろうか。


「私のしごと館」、10年3月で廃止 厚労相表明

2009年11月10日21時5分 朝日新聞

 長妻昭厚生労働相は10日、巨額の建設費などが強い批判を浴びた職業体験施設「私のしごと館」(京都府)について、10年3月で廃止する考えを明らかにした。前政権が10年8月までの廃止を閣議決定していたが、これを前倒しすることで、10年度予算で要求していた運営費約4億円を節約する。売却を含めた建物の活用法については、専門家でつくる厚労省の検討会が年内にも報告をまとめる。 

 また、「しごと館」を運営する独立行政法人「雇用・能力開発機構」についても、11年度に別の独立行政法人に移管する際に、業務を徹底してスリム化することで、年間予算を09年度の1074億円から543億円に半減させる方針。移管にあたっては、採用試験を実施するなどして職員数を今年度の3689人から2844人に削減する。役員も天下りを排除して完全公募制に切り替えるとしている。 


本当に廃止できるのか?

580億円ハコモノと厚労省“天下り法人”

建設促進議連には伊吹、谷垣の2閣僚

日刊ゲンダイ 8月20日09年

 総工費580億円、赤字は毎年20億円――。 
 ムダなハコモノの“究極形”ともいえる「私のしごと館」(京都)について、 
茂木行革相が「廃止の方向で検討する」と言い出した。 
施設を運営する「雇用・能力開発機構」についても 
「大手術が必要」とブチ上げたが、本当に大丈夫なのか。 

 開発機構は厚労官僚にとって有力な天下り先だ。 
そのため、霞が関関係者は「福田内閣にも火の粉が飛びかねない。どうせできっこない」と 
鼻先で笑っているのである。天下り問題を追及しているジャーナリストの若林亜紀氏が言う。 

「福田自民には独立行政法人への予算投入を推し進めてきた議員が多い。 
実際、『しごと館』のある『けいはんな学研都市』の建設促進議員連盟には、 
伊吹財務相と谷垣国交相の2人が名を連ねていました。 
伊吹大臣は特別委の副委員長、谷垣大臣は連盟の幹事を務めた。 
彼らが開発利権の盾になって反対する可能性もあります。 
さらに厚労省の職業能力開発局長として『しごと館』建設の指揮をとった 
坂本由紀子氏は現在、古賀派に所属する参院議員です」 

 そもそも、この機構は橋本政権時代の99年にも一度「廃止」されたが、 
特殊法人への“看板のスゲ替え”で終わった経緯がある。 
なにしろ、機構の歴代理事長には旧労働事務次官がゾロゾロ。 
今なお常勤役員6人中5人が天下り官僚だ。 

「名簿に記載されていない“役員待遇”の職員も大勢います。 
『しごと館』の館長もそのひとりで、天下り役員と同様、出勤は月1回程度で 
月給80万円の高給をむさぼっていた。機構のデタラメは、450億円で造って 
8億円で売った『スパウザ小田原』など枚挙にいとまがないが、 
敷地面積7万3000坪の『職業能力開発総合大学校』もムダの本丸。 
機構への年間予算6000億円がドブに捨てられています」(若林亜紀氏) 

 支持率回復のパフォーマンスではなく、本気でこのデタラメ法人を潰さなければダメだ。