こんにちは。朝晩はようやく涼しい風を感じれるようになってきましたね。

秋の訪れはもうすぐかな?待ち遠しいです。

涼しくなった夜に、ちょっといい絵本のご紹介です本

モグラくんがみたおひさま/ジーン ウィリス

¥1,365
Amazon.co.jp

以前、図書館で何気なく、このふんわりしたイラストにひかれて借りました。


最初に読んだときに


「ええ話やなぁ~」と私が泣きそうになったのを見ていた息子が


それ以来、定期的に借りてきてくれます。




♪モグラくんは、おひさまがのぼるのを見たことがありませんでした。


「いっしょに みにいこうよ」


おともだちにさそわれて、モグラくんがみたおひさまは、、、。




ハタネズミがモグラくんを誘いにきて、モグラくんの手を引いて


夜明け前に家を出発します。


湖のほとりの木のベンチには、


スズメとリスとウサギが先に座っていて、同じく日の出を待っていました。


モグラくんとハタネズミもベンチに座り、皆で日の出を待ちます。


皆は、モグラくんに一生懸命説明するのです。


モグラくんが一番分かりやすいように。



心をこめて。




日が昇りかけたら、、、



目玉焼きのようだよ。



光が湖にうつって、目玉焼きが焼ける時のようにジュワーっとね。



モグラくんの朝ごはんの目玉焼きのようだね。


雲がキレイな色に染まったら、


ラズベリーのアイスクリームのようだよ、ブルーベリーも混じっているね。


カスタードクリームもついてるね。


モグラくんは、アイスクリームにカスタードをのせて食べるのがだいすき。


おひさまが高くあがっていくと、


金色のボタンみたいだね。モグラくんのベストについている、、、。


おひさまは、熱いんだよ。フライパンよりもストーブよりも。


だからどんよりした雲もあたためられて、ふかふかの羽根ぶとんみたいになるんだよ。


モグラはスズメの羽をそーっとなでました。


「やわらかいね。ふかふかのふわふわだね。」




そうして、おひさまはもう空たかくにのぼっています。


「日の出がどんなふうに見えるかわかったよ」


「おしえてくれてありがとう。ほんとうにきれいなんだね。」




モグラは目がみえません。


でも、こうして日の出をみることができました。


こころの目にみえたのです。


それはそれはうつくしい、すばらしい日の出でした。





ストーリーをほぼ書いてしまいましたが、本当にこころ温まる素晴らしいお話でした。


私は、モグラくんのお友達が、モグラくんのことを精一杯思って、


精一杯心をこめて、おひさまの説明をしていく姿が大好きで、


何度読み返しても、心打たれます。




「こころの目にみえる」


その人のことを、精一杯、心から素直に、大事に思い、


心をこめて、自分の言葉で伝える、


きっと誰かのこころの目にもきれいに、きれいに映るのでしょうね。



誰かのこころの目に映してもらえるくらいに素直な心で伝えたい。


自分自身のこころの目にも人の気持ちがスーーッと映るようにクリアでいたい。


しんどいこと、いやなこと、つらいこと、そんなこともあるけれど、


そのなかでも、モグラくんとお友達のような気持ちを持っていたいな。



そう思うのでした。



Naoko