こんにちは。



梅雨の真っ只中、、、大阪は雨、雨ですぴちょんくん



うっとうしい時期ですが、皆さまお元気ですか?





先週の金曜日、息子(小2生)のちょっとした成長を見ることができました。



毎朝のパターンとして、登校のときマンションのエレベーター前まで送っていきます。



ドアが閉まって、姿が見えなくなるまで二人で手でサインを送ったりして遊んでたりします。



そうして、部屋に戻って、またベランダ側に立ち、



同じマンションのお友達と登校していく息子を見送っています。



1年生の最初の登校が心配で、心配で、こんな風にして見送ったのがきっかけで、



そのパターンを変えれなくなり、今に至ります。




最初の時は、ベランダから見ていると、




もう、ふり返って、ふり返って、ふり返って、手を振って、手を振って、



黄色い帽子が最後に見え隠れする距離になっても、手だけが伸ばされて、振られていました(笑)



ちょっと日が経つと、お友達と一緒に手を振ってくれ、



追いかけっこしながら、忙しそうに手を振るようになり、



ちょっと忘れそうになりながら、「あ、そうや、そうや、おかあさん」って感じで手を振るようになり、



走りながら、こっちを見ないで、手だけ振るようになり、



そして、ついにその金曜日、同じマンションの5年生のお姉ちゃんと並び、話に夢中で、



見向きもせずに行ってしまった。



5年生のお姉ちゃんと何を話しているのだろう?



優しくて、面倒見のいいお姉ちゃんだから、きっと、息子がその朝に出かける直前まで見ていた



恐竜の本の中のお気に入り「トリケラトプス」について、彼の一方的な話を聞いてくれているにちがいない、、、



そんなことを思いながら、おもしろくもあり、ほほえましくもあり、ちょっと成長も感じられ、



そして、ちょっとだけ寂しかった。。。



でも、やっぱり、そんなちょっとした成長が嬉しかったです。





私が見送って、手を振る理由、、、実はもうひとつあるのです。



子供の頃、近所のおばちゃんで、私や妹を本当にかわいがってくれた人がいました。



今は、病気がきっかけで、ケアハウスに入っておられます。



おばちゃんは、ご主人や、息子さんが出かけるとき、玄関の前に立ち、



ご主人や、息子さんがしばらーく歩いて角を曲がるところで、もう一度こちらをふりかえって



手を振られるところまで、じっと見送り、その角のところでもう一度大きく手を振っていました。



子供の頃の私にそれはとても素晴らしい光景として映り、



たまに時間があうと、わたしもおばちゃんの横に並んで、



一緒におっちゃん、お兄ちゃんに、大きく手を振っていました。



最初は、後ろ姿を見送り、角のところで、



「きっと、ふりむいてくれる、きっと、もう一度こっちを見てくれる」



「あーーーやっぱり今日も見てくれた!!ほらね!!」



みたいな、、、そんなドキドキ感も子供の時はありました。





そして、私たちが学生、社会人になったとき、、、



毎日ではないけれど、玄関先におばちゃんが出ていたら、



同じことをしてくれました。



「おばちゃん、おはよーーーー!!」と嵐のように、電車の時間に追われて走った日々、、、



まだ若かったですから(笑)ヒールの高い音をカンカラ♪と立てながら、



走って、走って、ちょっとスピードをおとして、あの角でふり返る、、、



ちょっと歳をとって、ちいさくなったおばちゃんは、やはり変わらずに、



小さな体で、手をいっぱいに伸ばして、バイバイしてくれたのです。



「今日も、居てくれるかな?見てくれているかな?」



子供の頃とは反対の立場で、やっぱりちょっとドキドキしながらふり返ってみる。



どんなに朝が憂鬱であっても、もう半泣きで、1分1秒電車の時間を気にしながら走っていても、



あの角でふり返ってみたかった。



ちょっと、おまじないに似た安心、、、みたいなのがほしかったのかな。



たまに妹と一緒の出発時間になって、そうやって、おばちゃんに行ってきます!するときは、



二人でふり返って何度も、何度も手を振り、笑いながら駅まで走った。





いまでも、同じ場所に行くと、ふり返ってみたくなる。



あの、「居てくれた!!」という不思議な安堵感を味わいたいからなんだろうな、、、と思う。



もちろん、おばちゃんだけではないけれど、



誰かに見送ってもらうとき、もう一回ふり返ってみようかな、、、なんて思ってふり返ってみて、



まだ、手を振ってもらってたりすると、鼻の奥がツンとなるくらいに、感動する。





だんだんおしゃべりに夢中になり、手を振るのも恥ずかしい、、、



と、思ってくるのであろう、わが息子。。。



でも、ちょっと気まぐれでふり返るかも知れない、、、



そんなとき、やっぱりいつもの場所に居てやりたい。



私が忘れられないあの安堵感を感じてほしい、、、のと、



ふり返ってほしいあの日のドキドキを



これもまた忘れることが出来ずにいるからなのかもしれない。




Naoko