こんにちは。
お正月の気分もいつの間にかバタバタと過ぎ去り、
普段の生活がクルクルと回りだしました。
そんな中、昨日は近所の市民図書館で
「百人一首かるたとり大会」がありました。
ことの始まりを少し、、、
数ヶ月前から私は市の図書館ボランティアに仲間入りをさせてもらっています。
図書館の直接のお仕事、、というようなものでもなくて、
図書館で子供さんへの読み聞かせや、オススメ絵本の紹介の掲示や、
書店や、幼稚園、保育園、施設での読み聞かせ、、など活動の幅は広いのです。
息子が小学校に上がり、国語の音読の宿題が毎日あって、
学校も力を入れているんだな、と感じると同時に、
本の大切さ、言葉の大切さ、大人から子供へ届けることの大切さを
改めて考え直し、私自身も勉強できて、その思いも発信していける場所はないかと
探していて、そのボランティアに辿り着いたのです。
そして、その活動の中に毎年の「百人一首かるたとり大会」の主催も含まれていたのです。
永らく忘れていたというか、、、とっつきにくいというか、、、そんなイメージがある「百人一首」
確かに古典の授業では習った覚えがあるし、宿題として何首かを暗記したな。。。
だけど、今になって改めて詠んでみると、何かがちがう。
先生に詠み方を教わり、内容を説明してもらうと、作者の心情も見えてくるような、、
興味がわいてきた。
難しい本は、ちょっと置いといて、イラストを使って解説してある本を買った。
歌人たちは、なかなかロマンティストでもあり、自然の世界を見る繊細な心の揺れも美しい。
こんな心得であの頃勉強していれば、古典の授業も点数も?違ったかな?と思う。
さて、本題の「かるたとり」。
幼児さんから中学生まで約50名が参加して、
年齢や、実力別にグループ分けして競いました。
幼児さんも、ゆっくりではあるけれど、しっかりとひらがなを目で追って
「これかな?いいのかな?」みたいな不安な表情を浮かべて、
小さな手で、ペタッとかるたを押さえる姿がなんともカワイイ。
小学校低学年では、文字を目で追うスピードも速くなって、
男の子ばかりのグループだったので、ゲーム感覚でワイワイと賑やかに。
そして、高学年にもなると本格的で、もう上の句で取ってしまう。
「ハイッ!!」という声が上がるのも速い、速い!!さすがです。
それぞれのグループの上位者を表彰して、お祝いしました。
うちの小1の息子も、全くの初心者で、子供用の「いろはかるた」もどうか?というくらいで、、、
ただ私の作業に付いて来ただけで、
「僕は、しない」と、逃げていたのですが、
あれよあれよと言う間に、輪に入ってしまい、
見よう見まねで、手前の三枚をなんとかゲットしました。
それが、けっこうな自信になったようで、
「家で練習して、来年はもっと頑張る!!」とまで、言ってました。
まだまだ、歌を理解するなんてことはできないけれど、
なるべく速くひらがなを読み、難しいかなの読み方も練習し、
歌のリズムの美しさに触れられたことはとても貴重な経験だったと思います。
そして親として、一人っ子の息子にとっては、
結果はどうあれ、大勢と楽しみながら
「競う」という経験ができて本当によかったなと思います。
楽しみながら、学びながらこのボランティアを続け、
来年もこうやって有意義な時間を過ごせたらな、と今から楽しみにしています。
私が買った、イラスト解説付きの百人一首の本には、
「古典が苦手だったひとも、もっと勉強しておくべきだった、というひとも、
いつからでも大丈夫。知りたくなったそのときが「旬」なのです。」
と書いてありました。
うん、うん、納得です。
古典、百人一首に限らず、何にでも共通するのではないでしょうか。
みなさんにとっての「旬」
私にとっての「旬」
新しい年に、それぞれにもっともっと、広がるといいですよね。
Naoko