ひとまず抗癌剤による化学療法が一区切りになったので今回は、ホジキンリンパ腫とは患者目線でどんな病気か、どう治療していくのかを書く。
ホジキンリンパ腫とは?
簡単に一言で言うと免疫細胞であるリンパ球が癌化した病気。その中でもホジキンリンパ腫はB細胞という、体内で抗体を作り出す細胞が変異する病気だ。
最近、厚労省の出した2016年からの5年生存率は、悪性リンパ腫の場合64%程度しかないらしい。しかし、現在ではホジキンリンパ腫はそんなに怖い癌ではなく、限局期で90%以上、進行期でも80%以上が治るとアメリカ癌協会で報告されている(https://www.cancer.org/cancer/types/hodgkin-lymphoma/detection-diagnosis-staging/survival-rates.html#:~:text=Table_title:%205%2Dyear%20relative%20survival%20rates%20for%20Hodgkin,%7C%205%2DYear%20Relative%20Survival%20Rate:%2089%25%20%7C)。
もし不安で闘病記を読んでいるのであれば、ホジキンリンパ腫は治る病気だから安心してほしい。私の主治医もこのように励ましてくださったので、私の言葉も誰かの励みになればと思う。
治療方針
診断後、治療をする前に皆が医者から貰うであろう病気の説明に関するパンフレットにも記してあるが、ホジキンリンパ腫の治療では基本的に4、6、8コース(1コースにつき投与後2週間休薬のサイクルを2回)のABVD療法に加えて放射線の照射による治療が標準とされている。
それぞれの薬物について私の専門である有機化学の視点から見ていく。構造式はそれぞれのwikipediaから引用。
A:ドキソルビシンまたはアドリアマイシン 天然物の割に平面的な構造の抗生物質で、腫瘍細胞で特に活発なDNAやRNAの合成を邪魔する役割
D:ダカルバジン 投与する薬物の中で1番ヤバい見た目のメチル化剤で、DNAのグアニンをメチル化することで転写の邪魔をする 光を当てると分解しやすいジアゾ構造があるため遮光して投与され、看護師の遮光のうまさ次第で血管痛の度合いが変わるから投与のたびに祈った

また、私の場合は、ブレオマイシンは肺へのダメージがあるため使えず、代わりにアドセトリスを用いたA+AVD療法を行った。アドセトリスは抗体に毒性の高いモノメチルアウリスタチンEを結合させた、所謂分子標的薬と言われるモノクローナル抗体だ。このような抗癌剤がもっと開発されれば骨髄抑制や脱毛などの副作用の低減が望めるため、研究者は頑張ってほしい。
以上、大学院生の浅い感想を書き散らした。


